≒ (36作目)お母さんのデイサービス日誌保管用2穴A5バインダー20240217
0126 (金) 有限不実行。前作が一昨日終わってプログラミング実習に戻ると言っていたのに、昨年夏ごろからお母さんが通っているデイサービスの連絡簿というか日誌の2穴A5ファイルが大分一杯になってきたのに気が付いて、いつものパーツ屋さんでA5の2穴金具を調べ始めた。
すぐ見つかったけど、今月はデスクトップPCも新調したし月末で懐も寒いし諦めようと言い聞かせながら風呂上りに発注。本日届いた。すごく良い感じの高品質な造り。我慢できなくなった。頭の中で構想が走り出してる。
正直なことを言えば「A5 ファイルが大分一杯」って上で書いてるけど、まだまだ余裕はあるし、そもそもレザークラフトで作る必要もない。頑丈で大量に挟めるストック用2穴A5ファイルバインダーなんて各文具メーカーから山ほど出てる。
前作での久しぶりのレザークラフトが楽しすぎた。中々進まないプログラミング実習に比べて頭の中でどんどんアイデアが浮かんでくる。ただ、あまり凝ったことをするつもりはないので数日で終わる予定だし、余ってる材料で作る(バインダー金具は除く)ので新たに金はかからない。
これが終わり次第、プログラミング実習を今度こそ再開する。
0130 (火) 週末所用と飲酒で作業せず。確定申告の時期なので妙に忙しい。確定申告は準備作業を始めたら毎年数日でちゃんと終わるのだけど、本気で動くまでだらだら時間が過ぎていく。
金曜の時点で縦の長さは22.5㎝で確定。バインダー金具の長さギリギリ。これで良い。24作目と同じように全周をレースで囲むから最終的にかなり判は大きくなるから。
夕食後はパンの仕込みとか不動産屋との連絡とか、細かい用事が多すぎてこちらの作業は殆どできず。最後に革をあてがって見開きサイズを決めて今日は終わりにする。
実際に手を動かして作業したのは今日が最初なので、今作の作業開始日は今日にしよう。
0131 (水) 昨夜は型紙作成まで終了。今朝はバイト前に革の切り出し1枚終了。内側用1枚は少し大きさが足りない。革を継ぎ足すとしても裏張り張るから隠れるわと思ったけど、継ぎ足し部分を隠さなくてもいい気もする。わざと見える位置で継ぎ足すか。切り出して張り合わせてから考えよう。
夕食挟んで夕方から革の成型、圧着へ。一度に圧着できる大きさではないので(一度にやるとズレそうなので)、夕食後すぐに半分接着剤を塗って段ボールを重石で圧着、残りは寝る直前に接着剤を塗って一晩全体を寝押しする。
半分圧着開始後は金属部のアルミと木部花梨の加工に入る。
0201 (木) 今日もバイト前に革圧着続き。
バイトと所用、家事の後18時ごろ作業再開、表紙端裏張りの厚めの本ヌメサドルの幅を検討。エイヤで8㎝に決める。理由は特にない。
夕食後再開。金属切断再開。昨日は音と振動がすごいので深夜手前で中断した。今日も同様の予定。
裏の厚張り本ヌメサドルは裏表紙だけ圧着している。2時間くらいで表表紙もやろう。
今作は圧着度合いは然程しっかりしてなくても問題ない。全周レースで縫って覆うからヘリは気にしなくていいから。露出する/擦れ易いポイントだけ気を付けて仕上げる。
23時過ぎ、金属切断1辺が終わって1時間ほど切り口やすり掛け、切線引いて縦を2枚一気に切り始める。大分鈍ってたので糸鋸の刃を変えてスタートしたら、無茶苦茶切れるのが早い。
最初の1辺で刃を変えなかったのがバカみたいだ。このままの切れ味だと明日のうちに切断処理は全部終わりそうだ。
レースの縫い方、始点と終点の処理を参考書(Amazon.co.jp: かがりで作る革小物 : 本)で再確認した。明日もバイトだしもう騒音が心配なので寝る。
0202 (金) 今日は家事も少なめなのでバイト終了後夕食挟みながらひたすらアルミの切断を続ける。
21時過ぎに終了。表面の仕上げに入る。
結構切断面がガタガタなのでこの作業も時間がかかりそう。けど完全にすべすべにするつもりはない。俺が手で切断した証だから。
0203 (土) 遅めに起きて白菜一度漬けの仕上げと次の仕込みをしてから節分太巻きの作成。終わって休憩して15時過ぎからレザクラ作業。すぐ金属部の仕上げ終了。
どうせ穴をあけたら再度表面は磨くのだけど。予定通り切断面の傷は残して仕上げた。次は木部を仕上げる。けどその前に今日の白菜仕込みのデータ記録と節分太巻きのブログエントリ作成。
夕食後太巻きのブログエントリも作成終了。木部の仕上げと穴あけまで終わり、次は穴拡げ。その前に設置幅を確認してみる。いつもの対角線の算出方法だと62.7ミリ。
けど火曜に並べてみた感じだとその幅では全然足りない感じがした。穴が開いたのでそこで固定してノギスで測ってみると63ミリ程。計算通り。体感は何が引っかかるのだろう。
もう少し段階が進んだら、とりあえず計算通りの幅で革を切ってみて並べてみよう。さらに切って幅を広げるのは後からでもできる。
22時半に木部の穴拡げとすべての仕上げ、油入れまで終了。次は金属部をやるけど深夜なのであまり音は出せない。
まず今回のハイライトとして、前作で初めてやった「2本紐縫い」を金属部にも適用する予定なので、今までやったことのない金属部のレース2本通しをしてみることになる。
今回の金属部1本の幅は14ミリ弱~15ミリ弱しかないところ、2本レース通しの場合は穴のサイズは4.5ミリ。慎重に計算してみたけど、側面から穴までの距離は1.5ミリ、穴と穴の間隔は2ミリしかないことになる。
アルミなので穴拡げはハンドドリルでできるとは思うけど、さすがに隔壁1.5ミリでは割れたりへし曲がったりしそうだ。なのでまずは1本の片側だけ穴拡げまで進めてみよう。
それでもし反故になっても3本に仕様変更すれば製作は続けられる。その場合はいつもの縫い方(そういえば呼び方決めてなかった)で1本通しに変更すればいい。
ここまで書いて23時。もう今日は寝る。
0206 (火) 日曜は痛飲、月曜は二日酔いで作業せず。この時期家の用事も多いんだよな。
今日もようやく20時半から作業開始。金属の穴あけ続き。21時過ぎにテスト穴拡げ終了。問題なく4.5ミリまで広がった。
けど気を抜くと失敗しそうな間隔と壁の薄さ。いつもならギリでしるしを付けてそのままリュータで穴をあけるのだけど、
テストでは慎重に裏表しるしを付けて、両方からリュータでドリルを通していった。1cm厚を片側から一気に開けると微妙にずれる場合があるから。
いつもならその程度の誤差は気にしないのだけど、隔壁の薄さが1~2ミリだから慎重に行った。残り7か所3本半もそのやり方で行こう。今夜は行けるとこまで。
0207 (水) 昨夜は騒音も心配なのでリュータでの穴あけは2本まででやめて置いて、あとの時間はその2本の穴拡げを終わらせた。壊したりはなく4.5ミリまで無事拡げ終わって寝た。
今日はバイト前に穴あけ続き。リュータの力入れ加減を思い出して作業スピードが大分上がったので10分ほどで穴あけは終了。あとはバイトと家事(白菜一度漬け引き上げと新玉葱のアチャール、人参のグラッセ仕込み)を挟んでシコシコ穴拡げ。
23時に漸く4.5ミリまで穴拡げすべて終了。やっぱり金属の2本通しの穴あけはキツい。手にマメができた。
最後にリュータ+超硬バーで穴の入り口のカドを落とすのだけど騒音が心配なので朝やるとして、穴周りのバリだけやすりで落として本日終了。残すは革の準備のみ。
0208 (木) 朝のバイト前は時間が少ししかなかったので加工作業はせずに型紙のレース穴位置決めだけ。バイト後に整骨院通いと家事(大根煮とパン仕込み)やった後に作業再開。
アルミ部の穴周りの仕上げと全体の磨きなおしが夕食前に終了。次は革にレース穴を開ける前に木部と金属部を嵌める穴の位置を決めて開けてしまう。それからその周りにレース穴を配置するほうがより位置が正確だろうから。
23時過ぎまでで木部と金属部の配置穴とリュータでのレース穴あけ(3.3ミリ)は終了。2本通しの穴拡げ(4.5ミリ)を少しだけやって本日の加工作業は終了。
最後に必要レース量の計算だけやって終了。今作の縫い方は前作が初めてなので、そのデータから算出。
算出結果は2652.0cm。驚いた。35作目「七夕中」の2.5倍強。ただでさえ消費量の多いトップブレードステッチと2本紐縫いの上、周り全部を覆うので縫う距離も過去最大。
革部の穴拡げと仕上げが終わったらレース準備してすぐ縫い始めるような気になっていたが、今作レース準備で時間かかりそうだ。
0209 (金) バイト後歯医者通院の合間を縫って穴拡げ。夕食前にすべて完了。夕食後カド4か所のヘリ落としをして、表に出る部分だけヘリ落とし、隠れる部分も含めすべてトコノールを塗って磨く。
21時頃には革部の最終仕上げ完了。バインダー金具も取り付けてみて、使用するネジの確認をする。同じ革の厚みの24作だと上部の飾りネジは6ミリだったのだけど切らしてる。たくさんある8ミリで今作は行こう。
金具を止める2本は15ミリがギリだけど最初は止まらないので20ミリで型を付ける。後日15ミリに変更しよう。次はレース切りだけどその前にレースの縫い方で迷っている部分の確認のため試し縫い。
かがり始めを解いて輪にしてかがり終わりの部分を繋げて1周の始末とするのがトップブレードステッチ。今作ではそのかがり始めを解くために引き抜いた部分にレースを継いで、裏表紙の金属部を留めている縦線の始点にして進めるつもり。
なので解き終わって引き抜くのがどの穴位置になるかということがポイント。そこを縦線の始点に合うようにしないといけない。事前にためしてみないとわからんのでやってみた。
結果、手順通りに縫い始めたレース穴の次の次の穴が最終的に引き抜く位置になる。なのでスタートは縦線の始点にしたい穴の2つ前となる。縫いはじめは目立たない位置、下の辺の裏表紙側とする。
テスト縫いが終わったので後はレース切りを残すのみ。
0210 (土) だらだら起きて昼過ぎからレース切り再開。14時少し前にレース切り終了。22㎝足りないけどそこは短いレースの在庫で対応できる。
机周りを片付けたらすぐレース縫い開始。最終段階のはじまり。
0時半までやってようやく短辺と縦線各1か所と少ししか進まんかった。ただトップブレードステッチは最後は慣れてスピードは大分上がっていた。
周辺のトップブレードから縦線の2本紐縫いへ移行する部分が初めてだったので少し手間取った。結果間違えてて、いつもの「外から(革の方から)内(留める対象の木部や金属)」へ往路=最初の縫い付けを流していくのがセオリーなのに逆で行ってしまった。
ただ、レースの引き締め方で調整はできるのでそのまま進めた。金属部=裏表紙の上からの縦線はそのように間違えて縫い付けていることをここに記録しておく。
もう1点、ぎりぎりまで迷ったのだけど今回はレースの継ぎをサイビノールでの圧着にした。通し継ぎを31作で始める前までずっとやっていた普通のやり方。トップブレードステッチでは通し継ぎは結び目の膨らみが吸収できないので無理だ。二本紐縫いの部分ではいつも通り通し継ぎで繋げてる。
この後は極力縦線の部分=二本紐縫いの部分でレースを継ぐように配慮するつもり。といった端からレースを圧着継ぎしておいて寝る。
0211 (日) 朝9時半再開。13時前まで途中ほかの用事で抜けながら作業。上部の長辺を縫うときに計算してみて、おおよその目安になる数字としてわかったのは、
縫った距離:約29㎝
作業時間:約2時間20分
使用したレース:約260㎝
よってトップブレードステッチを縫う基準は1cm当たり使用レースは8.97㎝、作業時間は4.83分ということになる。
木部の上からの縦線に取り掛かってみて気が付いたこと。
1)昨日金属部取り付けで間違えた点を修正して、過去作と同じの「外から内」で往路を縫っていった。考えれば当然だけど、先に塗った裏表紙の金属部とは逆に、上の方に持ち上げられてしまって4枚並べた下の方に隙間ができてしまう。
それを修正するため、レースをかなり緩く、余裕を持たせて極力木部を下に引っ張る(押さえる)ように往路を縫っていった。
2)復路を縫い進めるとちゃんと木部を下に引っ張るベクトルが働くので、最終的にはちょうど良い位置、張り方で木部が配置される。往路を緩めに縫ったのは殆ど必要なかった。少し、心持ち緩め程度で充分。
ただ、復路まで縫った結果はその緩さも修正するほどではないので、今後も然程クリティカルに緩さ加減は考えなくてもいいと思う。二本紐縫いは復路で全穴を2重通しするので、最終的な固定はそこでするものだから。
3)ただし、縫いやすさは金属部でやってしまった間違った?縫い方「内から外」の方が上。復路で往路と同じ穴に2本目のレースを通すときに自然に力が入りやすい方向から通すことになるから。
さらにただしだけど、その分金属部の縫い方には無理がないのであまりボリュームが出ない。今の時点、まだ金属部木部ともに片側を縫い留めただけだけれども木部の「外から内」の方が造形は良い感じ。
23時半、最後の1辺下辺を残して本日終了。朝から根詰めたから眠くなった。明日が祝日の振り替え休日だからまた朝から作業できる。トラブルなければ明日中に終わるだろう。
0215 (木) 月曜から今日まで、飲酒と確定申告関連の所用と体調不良でハンドクラフト作業は手付かず。
体調はまだイマイチなんだけど明日は大阪出勤なのでもう寝る。
0216 (金) 大阪から帰って所用を終わらせて18時頃から作業開始。夕食挟んで0時まで作業、下辺がほぼ終わった。
後は1周回っての接合部と裏表紙の縦線を残すのみ。接合部は6作目では上手くいかないで誤魔化して結んだんだった。一度解いちゃうと戻し方が分からなくなる。
明日は慎重に参考書を見ながら解くようにする。
0217 (土) 朝10時ごろに作業開始。すぐに接合部に取り掛かる。
慎重に注意して、参考書の該当部分を反芻しながら1目づつ進める、が、上手くいかない。最初は1目ズレていた。
参考書だと始点のレースを革に埋め込んで始末してから接合部に取り掛かっているところを俺は後程使うので穴に通したまま作業を進めていた。
その結果レースを通していない穴が1目少ないことに気が付かないで、参考書が「残り3目まで来たら」と表記してある作業を残り4目で始める失敗となった。
解いてやりなおして、目もズレずに最後までやったけどまだ見た目がおかしい。完全につながっていなくて、接合部だけ縫い目が違う。
再度解いてやり直しを2回ほどやったが、やはり上手くいかない。結局諦めた。これ以上レースが傷むのは良くない。これで接合部は良しとする。
次の機会に再チャレンジする。それとも端切れで試し縫いしてみるか。
気を取り直して最後の縦線に取り掛かる。0210 (土)に手掛けた最初の縦線が裏表紙の上から下の部分で、間違えて「内から外」へ流してしまったと言っていた。
いつも通り「外から内」へ斜めに流すほうがボリュームも出て良いと書いたが、この1週間の間良く見比べているとボリュームが少ない代わりに裏表紙の「内から外」の方が一体感は強くてこちらも見た目は悪くないことに気が付いた。
よって最後に裏表紙の下から上への縦線を縫うにあたって、表表紙とは変えてわざと「内から外」へ流して縫うことにする。今後エイジング後も含めて確認してどちらの流し方がこの縫い方の正解なのか決めようと思う。
19時前にすべての作業が終了。夕食を食べてから紙をファイリングしてみる。まだ背革の曲がりが悪いので沿わないが、良い感じで紙が収まる。これだけ大きいリングだとデイサービスの連絡簿3年分の書類くらいは全部収まるだろう。いっぱいになったらまた作ろう。
縦線については、両方縫い終わって並べてみたところ先日の感想とは違い背表紙の「内から外」の方に見た目の軍配が上がる。過去作はいつも「外から内」がセオリーだったのになぜかと考えてみた。
まず、木部や金属部を接合している部分ではない通常の平面部は「内から外」の方がボリュームがない分収まりが良くて革に沿っている印象がある。
また、木部(金属部)を接合している段差のある部分は今回の「二本紐縫い」の場合、往路を「内から外」に流したほうが結果的に復路で穴を通す時に「外から内」にレースを流すことになるのでスムースに段差を越えられている。
過去作の縫い方(まだ名前がない。元々参考にした動画を張っておくが、コメント欄で三つ編みと言っているので、今後は「例の三つ編み」と呼ぶことにする。)だと往路しか穴は通さないため、結果的に往路でしか段差は越えないので往路で「外から内」に流すのが正解なのだと思う。
今の時点ではこういう結論になったが、今後使ってエイジングが進んでいくうちに変わるかもしれない。
縫い方とは関係ないことだけど裏表紙の方でレースをケチって細すぎる部分も使ってしまったので近々切れそうな気がする。生憎擦れ易い部分に露出してしまっているので案外近いうちに縫い直すことになるかもしれない。その時また仔細に観察してみよう。
以上、これにて本作の作業は終了。あとは原価計算して、ブログエントリ上げて、趣味のプログラミングに戻る。
ただ、レザクラのアイデアは今作作っている間にまた溜まっちゃった。新しい(試してみたい)縫い方も見つけちゃったし。
原材料費総額 ¥5,939.13
作業日数 13.0日
総重量 584.0g
24年2月17日(土)‡01時00分00秒 ‡ レザークラフト