≒ (36.5作目)住所・氏名・電話番号印ケース20240313
0223 (金) 先週前作が終わって、そのブログエントリを上げ終わったあとは確定申告準備作業をだらだら進めている。
昨日くらいからようやく昨年の勘が戻って一気に進みだした。もう一日二日で終わるだろう。
手が空くと趣味のプログラミングじゃなくレザクラの次のアイデアが湧いてくる。まずスマホのハンドストラップ。
出来合いのカメラ用ハンドストラップを付けてるのだけど、昨日スマホを弄っていてなんで今までこれをレザクラで作ってなかったのだろう。面白そうだと思った。
もう一つは確定申告関連の作業で住所印などを使ったときに、あぁ電話番号印だけ今のケース(19.5作)では入らないんだった、と改めて19.5作を眺めていたら改造のアイデアが爆発的に湧いてきた。
結果、改造というレベルを超えてるので19.5作はそのまま置いておいて新作を作るほうがいいという結論に達した。
よし。前作終了時はプログラミング教習に戻ると言っていたが再度前言撤回、確定申告完了のご褒美としてこの番外作を両方やることにする。まずは判子ケースから。
確定申告が終わるまでは作業はお預けでアイデアだけ練ろう。すでに昨日から細かい発案で二転三転してるのだけど。
と言ってる間に確定申告は送信まですべて終わった。さて次どうするか。
0227 (火) 土日は少々飲酒。と確定申告の再確認と後始末、融資を受けている信金に毎年の確定申告の書類の写しを提出する必要がある。
それと月曜は呼吸器科通院。月イチだったのが今回から2か月間隔で、特に変化はないので次は3か月後になった。
それらも諸々終わって今作は今日を作業開始日とする。
今日はバイト後家事やってだらだら過ごし、夕方からレザクラ開始。今作は初規格でほんとに手探りなのでまず木片を1個づつ切り出して荒仕上して組んでみて構想を詰めていく。
金属部の発注はある程度構想が固まってからにしよう。1片の木部のサイズは厚み10ミリ縦20ミリ横30ミリ。最終仕上げは組んでみてからするので、今の段階の荒仕上では1ミリ程度大き目に仕上げることにする。
まずビーフウッド出来上がり。まだ最後まで割れたりせず行けるか心もとないので、今の段階では色味など気にせずに丁度いい大きさの端材を選って切り出して組んで行こう。
次は榧。すぐ終わって山桑。その次はそのままほぼサイズ通りの端材のあったハカランダ(ブラジリアンローズウッド)。
0228 (水) バイト後家事を少しやって作業再開。昨日切り出し終わった4枚に穴を開けて繋げてみる。M3のネジは20ミリのやつまでしか在庫がないので25ミリを発注した。ほんとは23ミリくらいで充分なのだけど規格になかった。
続いてリグナムパイタとサティーネの切り出し。4枚繋げて測ってみたけど、1辺は6枚か7枚で行けそう。まだ目星がついてないのが直角に曲がる部分。どう繋げるか。
夕飯前に終わって次はシャム柿と黄金樟。終わったら1辺に何枚必要か確定しよう。
シャム柿と黄金樟が1時間かからず終わる。迷っていたレースの通し方。①「斜めに穴を通して表裏両側の縁を縫う」②「木部、金属部ともに横に穴を通して1筋だけ縫う」のどちらにするかまだ決めかねている。
②で行こうかと迷っているのだけど、それだと木部も金属部もほとんどレースで隠れちゃうよな。それと木部は穴を突き通したら割れる可能性が大。
一方①だと穴のあける位置が中々難しい。もう少し検討しよう。
なぜここでこの件を記したかというと、②にした場合、角にあたる木部は2回通しなので、規格通りの厚み10ミリではさすがに割れちゃうのが確実。よってシャム柿と黄金樟だけ厚み13ミリまでで荒仕上を止めてある。だから1時間かからず終わったいうことと、縦辺=木部は6枚で充分はんこの高さに達する、下辺をすべて金属部にするとすると、下手すると5枚でも充分かもしれないということ。それをここで記録しておく。
いずれにせよ木部は合計12枚あれば行ける目星はたった。もう先程の2枚で8枚まで達したので残り6枚だけだ。
まだ金属部のアルミバーを発注していないので明日以降手が止まるかもしれない。まぁいいか。木部を終わらせてしまおう。次はパープルハート。変形の端材なので時間がかかる。
0229 (木) バイト前、朝にアルミバー発注。週末に届くと良いな。そのまま瘤花梨切り出し。バイト後少し事務処理やって作業再開。17時ごろに瘤花梨終了。
あと2種類何にしようか。まぁ、あまり考えても穴あけ時に割れが出そうだから、色味で選ぶより比較的固めの樹種で行こう。
18時本黒檀終了。本黒檀と言って売ってたけど。実際は縞が入ってて縞黒檀みたいなやつ。ちょうど良い端材があったのと、割れの危険性があるのをわざと入れてみた。
最後の一本、迷ってゼブラウッドにした。決め手はちょうど良い端材があったから。これで決定じゃないし、恐らく割れが出るしで適当に決めた。
夕食後すぐにゼブラウッド終了。並べ順を決めて穴あけと穴拡げを始める。間違えそうなので1辺づつ。
22時半には1辺の穴拡げほぼ完了。だけどネジの長さが足りてないからしっかり締めて確認できないし、アルミバーがないので金属部との接合部分が確認できないのでそこは処理途中で止めてる。
明日もう1辺もできるところまでやるけれども、それ以降はネジとアルミバーが届いてからだ。
0301 (金) バイトと家事の暇をみて木部穴拡げ終了。明日午前中にアルミバー届くそうで期待より大分早かった。
今晩はレース切だけやって早めに寝よう。レースは迷ってEUヌメで行くことにした。特に理由はないがボリュームを出したい。
それと金属部分用のボルトとナットを発注した。木部と同じく皿ネジを埋めるつもりだったけど、アルミといえども金属を俺の手持ちの道具できれいに皿ネジの頭を嵌めこむために窪ませるのは無理だ。
どうせ埋められないならいっそ飛び出すボルトで行くことにした。サイトで物色してて、色味考えると真鍮じゃなくてステンの方が良いように思い、発注した。
一昨日こうなるのが分かっていたら余分に一回送料払う必要もなかったんだけど、初規格だから構想を固めながら作っている。仕方がない。
0302 (土) 午前中で水曜に注文した皿ネジと木曜に注文したアルミバー到着。午後から作業再開。
昨夜レース切りは必要量を終了している。
取り合えず届いた皿ネジと在庫のナットで木部をしっかり締めてみる。
失敗した。皿ネジの頭が埋まるように窪ませたが、それに釣られてナット側もナットが埋まるまで窪ませたけど全く必要なかった。
ナットが掴めないから完全にきつく締めあげられない。そもそも裏側に回るので表からは見えないのだからナットを隠す必要なんてなかった。割れなどで作り直しをするときはもうやらない。
以降当面は時間のかかるアルミバー切断を進める。
あっというま、23時前にアルミバーの切断と荒整形が終了。2㎝幅といつもより細かったので切るのが早かった。
並べてみてサイズも確定して、木部が一つ必要なくなって余った。割れが出た時のスペアにしよう。
もう遅いので金属部の穴あけはやめて置いて、配置をしてみて必要なことが判明した10ミリ角30ミリ長さの木部を作って寝よう。
10分ほどでできた。長さは30ミリも要らん。ただし穴を2つ開けて金属部と木部を繋げる役割があるので硬くて強い気でないといけない。
隠れて見えなくなるので勿体ないとは思ったが、ちょうど良い細かい端材のあったアフリカンブラックウッドを使った。穴を開ける前に写真を撮っておく。寝る。
0304 (月) 昨日は飲酒で作業できず、今日は病院通いで作業は夕食後に2時間ほどやっただけ。
作業日としては半日だけ計上する。
0305 (火) 仮のネジ止め全穴終了。しかしブレとか浮きが酷い。穴を開けてネジ止めを進めていく途中でそれは分かっていたのだけど、内側で触れない位置にボルトは行くのだからどっちにしてもネジを固める方策は必要なので最後までそのまま進めた。
ネジはあくまで飾りがメインで精々レース縫いの位置決めみたいなもの。固める方法としてはレジンで埋めてしまおうかと思っている。そのうえで全体をトップブレードステッチで覆えば使っている途中で分解したりはしないだろう。
今日まで今作も当然ハーマンハーネスをメイン遣いしようと考えていたが最近続いていて面白みがない。革端材を漁ってみるとダブルショルダーにそのまま2つに割ればぴったり無駄なく使えるのがあったのでそれを使う。
厚みが欲しいのもあるので本作は裏張りも張る。レースがEUヌメなので裏張りもEUヌメにする。抑えのベルトもダブルショルダーで行こう。今作の革は2種類でそろえる。
次はまず先に木部と金属部のレース穴開けをやろう。木部も割れが心配だけど、そもそも金属部に斜め穴あけなんてできるのかやってみないとわからない。木部、金属部どちらも上手く開けられないなら全体の設計変更が必要だから先に手を付ける。
で、さっそく最初の黄金樟で割れた。穴位置を少し端に寄せていたのだけどそれでは穴拡げには耐えられなかった。次は穴位置を真ん中にもっていってやってみる。
次のサティーネは成功。穴の開始位置を変えて、ハンドドリルで細かく開けていくのではなくてリュータで2.5ミリ→3.3ミリと一気に広げたら割れなかった。そりゃそうだ。
次は木部ではなくて金属部を試してみよう。こちらは割れの心配はないが、そもそも斜めに穴があけられるのかが問題。まずはハンドドリルで慎重に穴を開けていって、ある程度の深さが出たらリュータドリルで一気に行く。
間違いなく時間がかかるので今夜はその途中で終了予定。
30分ほど試行錯誤してようやく一つ穴が貫通。ハンドドリルはそんなことないけど電動リュータで穴を掘り進んでいくときは緊張した。いきなり進路がズレたらドリル刃が曲がって折れそうだったから。それが顔に飛んで来たら大怪我だ。
ズレないように何か良い治具ないかと考えて粘土とかにも置いてみたけど、結局万力にズレないよう穴に棒を突っ込んで挟んだら安定した。けどこれズレる可能性がまだ大だな。とりあえずハンドドリルで開けた2ミリ穴をリュータで慎重に広げていこう。続きは明日。
0306 (水) 朝バイト前の半時間でもう一つ金属穴貫通。残る金属穴は8個。行ける感じがしてきた。これは木部の割れの方に苦戦するかもしれん。
夕食挟んで用事もなかったのでずっと金属穴あけ。22時半に順調に最後の金属部1個穴2つ残すところまで行った。そこでアルミ片が裂けた。
ここだけ2本通しなので大きく穴を拡げなきゃいけなかった(最後の4.5ミリ刃で裂けた)のは確かだけど、穴位置も悪すぎた。
4.5ミリ開けるのに1㎝幅の真ん中からスタートでは無理。根詰めたので眠い。金属片と昨日失敗した木部の切り出しだけ終わらせて寝る。途中で寝るかな。
結局0時ちょうどまで掛かって金属部の切り出しだけじゃなくて穴あけと穴拡げも終わらせた。これで金属部については最終仕上げを残すだけ。
金属部を全部ネジ止めしてみて、やはり1本だけちょうど良い長さのが手に入らなくてキャップボルトで仕上げているのが見た目残念。
思い切っていつものところでステンレスボルトの18ミリと20ミリを追加発注した。結局今作のためにそこでネジを頼むのが3回目。送料3回かかっている。
驚いたのが、前回前々回の発注では10本ほど必要なので20本ほど多めに発注したつもりだったのだが、今日発注するとき気を付けて見てみたら20本発注するより50本の方が1本づつでも全体でも安かった。
要するに前回は倍の値段で買ってたってこと。ボリュームディスカウントがちょっとおかしいけど、業務用販売がメインのサイトなので小口は冷遇、大口は厚遇されてて当たり前。よく見ないとだめだ。今後も買うことがあるだろうからよく覚えておこう。
0307 (木) バイト前に30分ほど作業。終わって整骨院通院と家事(巻き寿司造り)が終わったら夕食で抜けた以外は木部の穴あけ。23時まで掛かって終了一歩手前まで進んだ。
途中でブラジリアンローズウッドが少し割れた。0302 (土)にメモしているが、木部12枚切り出していたのを必要量が11枚と判明して余らせていた山桑を代わりに使う。
その後0305 (火)に割れた黄金樟と同じく一番端のシャム柿がレース2本通しのため大きく穴を拡げて行ったら割れた。
黄金樟は穴位置が悪くて割れたのだけど、シャム柿は穴位置は問題なくて材質が大きい穴に耐えられなくて欠けた。ブラジリアンローズウッドも同じ傾向で欠けたのでどちらもこの作品で使うのは無理だろう。
黄金樟はもう一度切り出しからやってみよう。もう一方は何か硬い材を考えよう。
0308 (金) 朝からバイト、家事、夕食の合間にずっと作業。21時過ぎにすべての木部の穴あけ穴拡げが終了。金属部はもう終わっているので、これで次は革部の準備に入れる。
結局昨日の夜やり残した割れてしまった木部2つだけど、一つは予定通り黄金樟、もう一つは硬さ重視でアフリカンブラックウッドにした。
このアフリカンブラックウッドは大分前に購入して大事に少しづつ使ってきた材。17.5作目のハーマンハーネス+アフリカンブラックウッドキーケースでも使っている。
初出は16作目アフリカンブラックウッド+ホーウィンクロムエクセルミニミニルーズリーフ。端材の幅が丁度良くて、厚みも今度は割れないように分厚く仕上げようと思っていたところにぴったりだった。
この材は磨くと漆黒がすごく映えるのだけど、もともとの材が鋸目が残っていて蝋引きがしてあってそれもよく映える。迷って16作目では完全に表面を磨いて仕上げているし、17.5作ではそのまま使ってる。
今作は上面だけ蝋引きを残している。ほんとは横の広い面も片側残そうと思っていたが間違えてやすり掛けをしてしまった。
結果この2つの材で2本通し用の穴、径4.5ミリまで割れずに行けた。アフリカンブラックウッドは少し穴の口が欠けたけど問題はないレベルだった。
全部の材が揃ったので組み上げてみて数値を測る。それぞれの材がまだ磨きや角落としなどの最終仕上げと、何よりネジ止めとそれを補強するレジン埋めが終わっていないので今の時点で測っても数値がぶれるのだけど、レースで縫うのであまり数値はクリティカルに考えないでも大丈夫。
ただし保険をかける意味で、この後は片面の革の作業だけレース縫いまで先行して進めてみる。そこで問題なければもう片面の作業を進めるということで。
今作は革部も裏張りをしたりして素のままでは使わないので、失敗の場合の無駄になる材が多いので慎重に行く。
型紙を作ろうと組みあがった金属+木部部分のサイズを測ってみたら、計画していたものより縦幅が5ミリ大きい9.5㎝、横幅は5ミリ短い12㎝だった。早速すでにもう切っちゃっている革とサイズが違う。
切ってある革は縦幅が9㎝、横幅が12.5㎝。縦が5ミリ短いのはレース縫いの工夫で吸収できるけど、横が大きすぎるのは切り落とすしかない。表と裏で5ミリ×2、1㎝×9㎝の革が浮いちゃった。もちろん捨てず端材在庫へ入れて置く。
今夜は夕方から体調がおかしい。もう少し型紙準備して今日はもう寝よう。
0309 (土) 遅く起きて朝食食って用事で外出、帰って昼飯を早めに軽く済ませて12時前に作業開始。
昨夜型紙切り出して穴位置の目星はつけてあった。実物を型紙ボール紙の上に置いて極細ドリルで実物の穴を通して型紙に印を付ける。
やってみると穴位置はガタガタのバラバラ。この通り革に穴を開けたら仕上がりは当然ガタガタ。味があるというレベルを超えている。
よってある程度均すことにする。革を革レースで縫いつけるのだからある程度は柔軟に考えて良い。
今日はまずその均した穴位置を型紙に記して3.5ミリで穴あけ、実物にその型紙をレースで簡易的に縫い付けてみる。
やってみた結果、良い感じの全体の固め方になる。A面で作った型紙だったけど、B面に縫い付けて見てもちゃんと嵌った。
穴位置はこれで行く。次は昨日の計画通り、片面の革だけ整形、裏張り、金具取付、穴あけ、最終仕上げまでやってしまおう。
金具取付準備、レース穴位置印付けも終わって裏張りEUヌメの圧着開始。木部と金属部の最終仕上げスタート。
カドを落としてレース穴の開口部を滑らかにし(木部は)油を入れる。できたやつからしっかりネジ止めしてレジンで固めてしまおう。
今日はこの作業の途中で終わりかな。
22時過ぎ、金属部の最終仕上げが終了。木部は先に終わってネジで組んでレジン埋めUVライト照射も終わってる。
さて最終組み上げだと木部を見たらなんか変というかいろいろ変。ネジの頭ではなくてナットが内側ではなくて外側に来ちゃって居るし、ところどころレース穴の位置が真逆。
なんでここまで気付かなかったのか。レジンで固めたやつはそう簡単に外れんぞ。
失敗の記念写真を撮ってから粛々と解体をしてから組みなおす。レジンで固めてるから下手したら木部は割れるかもしれん。我ながら馬鹿馬鹿しい。
0310 (日) 休日にしては早く目覚めて9時半頃から作業。昨夜は何とか割れたりせずに無事に解体が終わって組みなおし、金属部分もあらかた組み終わった。
今朝はまずそれらの組みあがった部分をすべて繋げて完成させる作業。1か所上手く嵌らない。どうしても斜めになってしまう。
またその部分のレジンを1か所外して整えてから組みなおす。やはり曲がる。よく見ると別の部分のレジンが邪魔をしている。透明だからわからなかった。
そこも外して組みなおし、ちゃんと整列した。再度そこをレジン埋めして、全体をネジで繋げてそこもレジン埋め。UV照射してから天日を浴びせに外に出す。今日は晴天のお出かけ日和だそうだ。
しかし、予想していたよりレジンを剥がして解体するのが簡単だった結果、逆に懸念が生じる。あまり補強としては有効に働いてないのかもしれない。しかしそれは使っていかないとわからないので良しとする。
革部分の穴あけ、仕上げに入る。圧着が上手くいって隙間なし。と言ってもヘリはすべてトップブレードステッチで覆うので殆ど隠れてしまう。
小一時間で穴拡げまで完了。穴を開ける前に1回やったがもう一度トコノールで縁を磨く。覆われちゃうからね。それが終わったらレースに針を付けて縫い作業開始。天日を浴びせているからレジンも十分固まっているだろう。
15時頃からレース縫い開始。苦戦。革と木部金属部の穴がズレ気味なのは分かってたことだけど、レースが太すぎる。
仕方ないので応急処置的な対処で革の穴だけ全部4.5ミリ、2本通しの穴は6ミリまで拡げた。今後同じような企画をやるときは木部、金属部も通常4.5ミリ、2本通しは5か6ミリとしよう。
夕食後1時間ほどの作業で表面のレース縫い終了。トップブレードステッチの始まりと終わりのつなぎ合わせを前作では上手くいかなくて胡麻化して終わっていて今回再挑戦。
結果は前作より酷い失敗で、今日のははっきり失敗している部分が盛り上がっていてわかるレベル。
すでにレースが結構荒れて始末の部分へ来ていたのでやり直しはしたくなかったのと、最後の最後にレースが足りなくなってレース継ぎが発生して、それに手間取っている間に通すべき部分が解けてしまった。
負け惜しみだけど、出来上がりを眺めていたらこっちのほうが良いような気もする。継ぎ目がきれいでスムースで継いでることが分からないようにするのが、この作品についてはに限りあまり意味がないような感じ。
しかしまぁ一度はちゃんと出来てみたいので、裏面で再挑戦する。
表面の縫い終わりで分かったことは、期待通りきっちりレースで全パーツが固定されてる仕上がり具合。ただしその結果部品同士の柔軟性は大分無くなったので、裏面の縫い付けは結構難易度上がっていると思う。
しかし裏面の作業途中で針が足りなくなりそうだ。今作がかなり強引な穴の通し方をやっているのが主たる原因だけど、最近買ってなくて使い古しばかりで回していたのですべて折れやすい針だったというのもあって折れまくってる。
いつも通りアマゾンで発注しようとしたらいつもの安いやつが品切れ。アマゾンでは2つこのタイプのレース針は売っているのだけど、もう一方は価格が倍以上するのよね。
先週針の数がそろそろ足りなくなりそうと思い調べてみたのだけど、安いほうのやつが復活してから買おうと、今作はこのまま乗り切れるんじゃないかと思ってたらこうなった。
結果今日調べたら製造元の取り扱い自体が終売らしいので高いほうを発注した。到着は火曜。今手持ちの残りの針は2本。これが明日までに折れたら明後日針が届くまで作業は中断になる。
この後は裏面の革部の製作に入る。まだ何もやっていないので型紙を写してカットして接着して今夜は寝押しして寝よう。
0311 (月) 朝から暇をみて作業を続ける。裏面の革部穴あけまで終了しておいて、抑えベルトの製作に入る。
夕食挟んで作業を続けるが、小一時間やっても金具取付部分の漉きが上手くいかない。
必要な漉きの範囲は円形なのだけど、それに合うリュータビットがないので彫刻刀でやってみたがブレるし何より切れない削れない。
諦めてミニかんなで広い範囲を漉くことにしてにして進めるもなかなか削れない。このミニかんなは革にはあまり向いてないのかもしれない。今度一度ちゃんと刃を研いでから使ってみよう。
最後に思いついて別たちで漉いてみた。カンナよりは良い感じだけどまだイマイチ切れが悪いので新しい刃に入れ替えてみた。
無茶苦茶削れる。20分ほどで必要な薄さまで削れて金具も取り付けた。
また別の問題が発生。金具を取り付けたので簡易的にすでに出来上がっている表面に取り付けて裏の革部を宛がってみたところベルトの長さがギリギリ。
思っていたより全体の厚みが大きい。余分な長さの革を切り出したつもりで、最後に長さを詰めて仕上げる予定だったのが狂った。下手したら最終確認では足りなくなるかもしれない。
ただ、裏面へのベルトの取り付けは19.5作のようなコンチョネジではなく手帳作りでなじみのあるM4ビスのどれかでやるつもりなので、レース縫いが終わってからでもベルトの取り付けはできる。
よってレース縫いが全部終わってベルトを宛がってみて長さが確定してからベルトの最終仕上げ(ヘリ落としや床磨き)はやることにする。
裏面革部の穴拡げと最終磨きが終わったら裏面のレース縫いを始める。ただし明日は月一のバイト大阪出勤なので途中でやめて早めに風呂入って寝る。
0312 (火) 大阪通勤から帰って少し家事をやって18時過ぎから作業。昨夜革部の磨きは終わっているのでレース縫い開始。ひたすら縫い続ける。
表面で慣れたからか止まらず進む。ただ、トップブレードステッチのトップがコバの上に来てるところと面にあるところとがあって、見た目がバラバラなことに今更気づく。
けど今から全部やり直すのは面倒だし、きれいに揃っているのが良いということは俺の趣味のレザークラフトでは却下なので今作はこのままいく。
エイジングでどういう表情になるか。それを見てからこの点(トップがバラバラなこと)評価することにする。
縫い進むにつれて予想通り部品同士の柔軟性が無くなっていくのでレースの通る部分がいよいよきつくなってきた。床面の粗いEUヌメなのでトコから裂けて切れまくる。
その度にいちいち継がないで、切れたところに針を付けて縫い進めていたが通しにく過ぎて時間が掛かる。23時過ぎ、とうとうレースが足りなくなったので切れたレースを継いで圧着しておいて寝る。後もう少しなんだけどなぁ。
0313 (水) 朝から暇を見つけては作業継続。一番レースを通しにくい局面で作業を始めてすぐ切れた。
接着待ちの間に抑えベルトの仕上げ。この期に及んでしまえば、長さ調節不要でこのまま取り付けるか、足りなくて別の材料にするかの2択しかないのでもう最終仕上げをしてしまうことにする。
コバと床面にトコノール塗って磨き。やすりを掛けて再度トコノール。これを3回繰り返す。
夕食後しばらくしてレース縫い終了。過去作も含め、表面の最後処理と合わせて合計で4回目のトップブレードステッチの「継ぎ目の分からない始末」挑戦だったけど、またダメだった。
というよりもうきれいに終わらせる気があまりなくなっている。面白みがない。と言ってもわざとグシャっと仕上げるのは違うので、なんとなく盛り上がった感じで終わらせた。
また次の、別の製作でのトップブレードステッチできれいな始末に挑戦しよう。
最後にベルト取り付け。作ってあるベルトはかなり長さが足りない。けどそこは革製品なので曲がるし歪められる。
穴を開けて取り付けちゃう。すぐに付け終わって、完成。ミンクオイルを入れながら写真を撮る。いつも出来上がりのこの瞬間は良い感じ。
EUヌメのレースはトコが荒れやすくて苦労したけど、本ヌメサドルのレースより大分太い分丈夫な感じでちょっとやそっとじゃ切れ無さそうだ。なにより太い分ボリュームがあって盛り上がっているのが良い。
この手の日常遣いの小物はエイジングが早く進むので面白い。小物をダブルショルダーとEUヌメで作るのは初めてなのでどういうふうにエイジングが進んでいくのかが楽しみだ。
以上、(36.5作目)住所・氏名・電話番号印ケースの製作終了。原価計算と写真のアップロード、明日以降にブログエントリを上げておしまい。
次は当初の予定通りスマホのハンドストラップに取り掛かる。すでに構想は大分進んでいるのですぐに始める。
原材料費総額 ¥5,333.2
作業日数 14.5日
総重量 403.0g
24年3月13日(水)‡01時00分00秒 ‡ レザークラフト