≒ (40作目)ランプウォーカー2世20240712

0601 (土) 初代ランプウォーカーが夕食前に完成して製作記録の最後に書いたけど、小型のランプウォーカーで競争させてみたくなった。
38作目に取り掛かるのでそのあとになるがランプウォーカー2世、小型ランプウォーカーを作る。
昨日の夜に構想開始で様々調べていたけど、肝はM2ネジだ。やはり初代と同じく六角ボルトで揃えたいので探したのだけど、真鍮はおろかステンやスチールでもM2六角ボルトはない。
こういう時はアリエク。探したがスリ割りの鍋小ねじみたいのしかM2のボルトはない。諦めかけたところ、ラジコン用の部品でロングホイールナットというのが見つかった。しかも真鍮製。
簡単に言うと六角ボルトの頭に飛び出したナットが付いている状態。
思いついたのはさっきのスリ割りの鍋小ねじを差して反対側をこのロングホイールナットで締めれば、なんとか片側だけでもM2ボルトを取り付けているように見えるんじゃないかということ。
しかしスリ割り鍋小ねじを子細に見たら最長で10ミリしかない。これでは反対側に届かない。諦めかけて一瞬で思い浮かんだのは「真鍮棒にダイスでネジ山を切って両端をこのロングホイールナットにする」。
これなら完全にボルトで留めているように見える。すぐアリエクで注文した。けど到着は最短で3週間後。6/20以降のようだ。それまで作業開始はお預け。
なおダイスも手持ちはM3が最小なのでM2ダイスも注文した。それは明日届く。M2の素材径は1.95~2.05ミリらしいので2ミリの金属棒、中に隠れるのでアルミでも真鍮でもいいから手に入れて切ってみよう。
2ミリ棒ってえらく細いけど、ほんとにそんな細い棒にネジ山が切れるのか試してみる。今日のところは以上。
0703 (水) 現在朝9時過ぎ。先程前作の総括が終わって早速今作製作開始。構想から開始まで1カ月。待たせたな。バイト時間まで型紙準備。
バイト後は家事。カレー作りをやった。牛筋の茹でこぼしから始めるので丸々2時間かかった。そのままお母さんと夕食を食べて8時前から作業再開。
まずは型紙に合わせて革部作業。ひたすら圧着。今作は2体同時に作るつもりなので片方は一世と同じく色々な色革でストライプに。
もう一体は黒づくめ。中心はホーウィンクロムエクセルのブラックを入れて、後はサドルレザー・スタンダード・マット・ブラックを重ねる。差し色に1回だけナチュラルのサドルレザーを入れる。
今作も革部は端材の小片をかき集めて作るので、原価計上しない。
圧着待ち中にシャワーとバリカンに行く。

0704 (木) 朝から少しづつ革を重ねていく。夕方には最後の一枚を合わせて圧着放置。家事やってポストを見たらアリエクから部品到着。思いついて前作の抑えベルト部分を改造した。
夕食挟んで21時にはこちらの作業を再開。と言っても今日の残りと恐らく明日も革部の整形と仕上げで過ぎていくと思う。
0705 (金) 朝から暇を見て少しづつ作業を進める。バイト前に革部の仕上げまで終了。完璧に整形できていないけど途中で手を打った。少し凸凹も味があって良い(言い訳)。
こんなおもちゃこそ番外の余技(そもそも趣味だけど)だからあまり時間と材料費は掛けたくない。
今日の残りは木部=脚部の準備。22時には割りまでは終わったが、端材の有効利用を心掛けすぎて脚の形がバラバラ。けどこれも味。
というか、イメージ的には子供、幼児って成人より手足の大小やバランスが大分不揃いで歪だよね。今作の「小型ランプウォーカー」ではそれを表現したいというのもある。

0706 (土) 今日は遅く起きて昼から作業。途中家事に抜けたけど夕方には脚部取り付けまで終了。
2ミリ真鍮棒にダイスでM2ネジ切りをして使う予定だったけど、なぜか上手くネジ切りが出来ない。
前々喰わないで滑っちゃうんだよね。試行錯誤する気になれなくて、単に棒を削ってM2ボルトヘッドを差し込んで接着剤で付けることにした。
上手くいかなかったら再度ネジ切りにチャレンジしよう。
22時前に一つはねじ止めなどが終わって動作状態まで組みあがったのだけど、色々調整して、足裏に鑢をちゃんと張っても全く上手く動かない。
俺の感触としてはどうも軽すぎるように思う。一旦もう一つの方は作業中断でこの一つを動作するまで色々やってみよう。
まず、全ての部分を最終仕上げ油入れまで終わらせてから再度組んでみる。恐らく今夜はその途中で終わるだろう。
0708 (月) 日曜はまた飲酒で終了。今日は日中は通院日で作業開始は夕食後。
土曜は最終仕上げまでは行かずに足裏の整形だけやってみたところで、重量加えれば動作しそうな感触があったので真鍮板を上にのせて坂に置いてみた。
板を置く位置を様々試してみたらやはり期待通り動作した。ただ、上に板を装着すると革部が見えなくなってしまうのでできれば胴体の下、腹の部分に隠したい。
そこまでで作業が終わっているのでまずはその試行を重ねるのと、脚部の取り付けを前足M3ボルト後ろ足M2の棒でしていたけど、初代ランプウォーカーと同じ前足M4後ろ足M3に変更する。
今までは全体を小さくするのに合わせてボルトも小さくするのが良いと考えていたけど、ここは逆に初代と同じボルトサイズの方が全体の小ささが強調されると気が付いた。
今日はそこまでやって寝る。
予定が狂った。ボルトを太くするので穴を拡げていたら脚4本のうち3本が割れた。切り出しからやり直し。途中で寝る。
0709 (火) 壊れた脚は朝のバイト前に代替品が出来上がったのだけど、そのあとボルトも仕様変更後のものに換えて組み立てて坂に置いてみても全く動作しない。
他にも細かな家事仕事があって手が付けられなかったのもあって、今日は動作するよう調整することで一日終わりそうだ。
21時前には動作するよう調節が終わって、全てばらして最終仕上げ。細かい鑢掛け、油入れも終わって組んでいる途中で後ろ足足裏部分が割れる。
すぐ同じ材、メープルを用意して切り出しから。左右の脚の間隔が狭すぎて引っ掛かり気味でそれを調整するのに無理に広げたから割れたので、幅を大きくとって切り出し。
小一時間で仕上げまで終わって組み込んだら幅が狭過ぎる。測ってみたら5ミリ幅を広げて作ったつもりが3ミリ狭い27ミリしかない。なんでこうなった。
丁度いいメープルは無いので黒柿に変える。途中で寝る。

0710 (水) 昨日の夜は25時ごろまで掛かって黒1体は完成させた。ちゃんと動く。
ねじも全部揃って代替していたサイズのものと取替も割ったので、黒の原料計算が終わってからもう一体の作業に入ろう。
23時、もう一体も重り板以外は組み立て終了。黒でサイズ感が分かっていたのでスムースに作業が進む。重り板を付ければ動作確認ができるのだけど、明日は月イチ大阪行きなので少し朝が早い。
もう寝る。明日は大阪から帰って家事をやってからだからあまり作業できないかもしれない。もうほとんど終わりなんだけどな。
0711 (木) 大阪から帰って家事をやって夕食後から作業開始。黒でわかってるはずなのに上手くいかず、動作させるのに試行錯誤。
全く同じようにすればいいようなものだけど、後ろ足が黒と違ってうまく仕上がっているので丁度良くスイングしやすくできている。
結果可動域が大きすぎるので黒では不要だった足を止める機構がいる。それをM3でやってみたり、それならどうせ重りも要るから重いM4にナットたくさんつけてやってみたり。
足を重りにして上手くいくわけがない。重りがスイングしたら前に進まないだろう。結局いずれも上手くいかなくて純粋に足止めとして短いM3ボルトの10ミリを取り付け。
よって別途重りがいる。遠回りして結局黒と同じく真鍮板の切り出しをすることになる。しかしその前に真鍮板の重りがあればうまく動作することを確認しなければいけない。
黒の重りを取り外し、ミックスに付けて見たが動作しない。前後の足の長さがバランスしていないようだ。動作するまで微調整。今夜はそれで終わりそう。
0712 (金) 昨夜のうちに何とか動作する状態まで調整できた。バイト後家事をやって夕方から作業開始。
黒から借りた重り板を黒に戻して新たに切り出す。黒には付けていない足留め板用にネジを使っているので重り板2枚で重さは充分だろう。
なお完成形の重さは初代が80g、黒が61g、ミックスが59g。ちょっと足りないので重り板を留めるのに必要はないM4黄銅袋ナットを取付け。60gになった。
再度動作確認してから全部ばらして最終整形磨き油入れして組み立てる。
22時前にミックスの最終仕上げも終わって組み立てて動作確認。ちゃんと快調に動く。けど記念動画を撮るまでは何とか動いていた黒の方が今度は調子が悪くなった。
なぜか丁度良かった後ろ足の可動域が広がってしまってミックスと同じく足止めボルトを付けないといけなくなったようだ。
革が馴染んだり木が擦れたりしてサイズが変わってくるものなのかもしれん。とりあえず今作は今日で終了とすることにする。
遅くまで黒に足止めボルトを取り付けして動作させながら遊ぼう。それで本日は終わり。
黒の動作変化も不思議というか理屈がイマイチわからないのだけど、初代を今作では参考にするため何回も動作させて確認していたところ全く失敗がない。
傾けたりしないでも坂に置くだけでスムースに動作する。今作ではサイズ上幅が取れないので付けられなかった歩幅を変える機能も問題なく動作している。
初代を製作しているときは動作させるのに今作以上に難儀して、その後もできてしばらくは遊んでいても調整がしょっちゅう必要だったのだけど妙に快調になった。
これも理屈が分からない。、まぁちゃんと動く分には文句はないんだけどね。
今作の開始は「二台を並べて遊んでみたい」が理由だったのだけど、出来上がったこのサイズでは無理。すれ違えない。
けれどもこれ以上小さいのは重量的に無理。重りがいくらでも付けられるわけではないと思う。
次の策としては坂道を大きくするかな。またチャレンジするときがあるかもしれないが、今作は以上とする。



原材料費総額 ¥1,605.18
作業日数 9.0日