≒ (32作目)「七夕」ハーマン<ハーネス>+BC6+銘木20種M6Wお薬手帳20230707

完成後。M6Wお薬手帳4作。
完成後。M6Wお薬手帳4作。

趣味のレザークラフト

0528 (日)
前作終了、構想開始。まだ作業開始日としない。

・背革幅は9㎝、と一旦思ったけど前作10㎝が広すぎな感じでそうしたがそれ以前は6㎝だったので。今作は初の8㎝。
・背革縦ライン穴間隔は7ミリ

0602 (金)
昨日で前作(31.5作)終了。31作と31.5作のブログ総括アップでバイト後一日使った。
0時前から週末飲酒。木部選定が酒の肴。明日は週末で1日使えるから、様々仕込む予定(豆板醤、コッチョリ用ヤンニョム、白菜一度漬け)。
0605 (月)
21時から少し作業。型紙作り、革の切り出し、背革部分漉き、圧着と進めて行く。今日が今作の作業開始とする。
木部設置幅は15㎝なので、片面10本、合計20本。

型紙サイズ試算
型紙サイズ試算

0時過ぎまで作業して革の切り出し終了。大判のハーマンハーネスを切っちゃうという今作一番のクライマックス。
すぐ漉きに入るが、31作で購入したタングステンバーに期待してたけどそれほどでもない。いつも通り色々道具をとっかえひっかえしながら漉いていくしかなさそうだ。
今作は途中であきらめずに表裏各2mm厚まで削る。数日かかりそう。

革切り出し直後

0606 (火)
バイト後整骨院通院から帰ったらすぐ作業開始。家事少々(白菜漬けと豆板醤用空豆の手入れ)と夕飯で抜けた以外はずっと革漉き継続。
シャワーと洗濯で抜ける以外は0時過ぎまでずっとやって漸く片面が3ミリ切った。2.9ミリ。一旦ここでまだ手付かずのもう一枚に取り掛かる。
もう一枚が進んだら合わせてみて曲がり具合で決める。無駄に薄くしたいわけでは無いので、良い感じに曲がる厚さ。

しかし我ながら迂遠なことやってるとは思う。床革の大判が売ってるってことは一気に漉く方法はあるのだから、専用の革漉きを探せば一瞬で終わるんだろうとは思う。
けどそこで金掛けて一瞬で終わらせても仕方がない。趣味でやってるんだから何でもかんでも時短にするのは馬鹿馬鹿しい。明日も革漉き続行。

彫刻刀で削って
彫刻刀で削って
ミニかんなを掛けて
ミニかんなを掛けて
ドレッサーでごしごし、の繰り返し。
ドレッサーでごしごし、の繰り返し。

0607 (水)
バイト後、土曜に出来なかったコッチョリの仕込み。そのまま夕食、個人事業の事務仕事。作業開始は21時半。
出来る限り(アマプラとYoutubeながら見しながら)革漉きを進める。
0608 (木)
バイト後歯医者通院と家事、夕飯で作業開始は20時頃。0時までやって革漉き終了。3日掛かった。
先に出来た片面は約3ミリで、もう一方は約4ミリ。あんまり薄すぎるのも嫌なのでこれで止めた。接着したら引き返せない。
今晩一晩圧着。明日の朝が楽しみ。

0609 (金)
朝、寝起きで楽しみで寝押しした革を確認する。ほぼちゃんとズレずに接着できている。ただ、今回思い切り漉いた部分の端が少し隙間が空いているので接着剤を押し込んでバイスで圧着して夜まで放置。
押し付けた跡が付くが、それも俺の場合は良しとしている。午後はお母さんの通院付き添い。出かけるまで木部切り出しを開始、取り掛かる。

万力で圧着

20時半頃作業再開。革部を確認すると、まだ別の接着部分に少し隙間があるので圧着。明日まで置いとこう。木部進める。
31作目は全部同じ塊から切り出したので形が揃ってた。その中で特に端正なやつで途中で型を取っておいたからそれを使うつもりだったけど今作に使うには厚みが足りない。
致命的で、厚みを出そうと多めにレジンを入れると、無駄にレジンが流れちゃう。なのでまず元の材の形が比較的揃っているサティーネを切り出し、粗整形し、それで型を取った。
粗整形なのは、ぴったり最終形で型を作るとそれでレジンを入れて最終整形すると必要なサイズより小さくなっちゃうから。

まだ足りないのでさらに金属部品を当てて圧着。
完成品を見たら金属部品に万力の後が残っている。

0時直前まで作業して終わり。今作は木部の揃い方に妥協しないで切り出していくので、ここから時間かかりそう。でも明日はまず革部の荒仕上。と言っても縫う前の穴あけ以外は終わらせる。

圧着直後。仕上げ前。

0612 (月)
土日は予定してなかった飲酒をしてしまってまた潰れる。明日が大腸内視鏡検査の日なのでその準備、少し気を使って食事内容決めるのと下剤服用でほとんど作業出来ず。
今日も作業日から除外。少しだけ木部作成作業。

0613 (火)
大腸内視鏡検査。朝から下剤飲んで準備するのだけど、排出の待機時間ばかりなので朝から作業開始。革部の仕上げ磨きと金具取付まで終わる。

圧着、荒仕上後、過去作との比較。分厚い。
荒仕上後、金属部品取り付け。

これで木部の基準が出来たので木部も仕上げていく。昼過ぎに検査が終わって暫くしてから料理の仕込み各種。豆板醤(別エントリ参照)の最終仕込みと玉葱と茗荷のアチャール、ご飯とスープ作ってクラフト作業再開。
その後夕食で少し抜けた以外は0時まで作業。今回木部は最終仕上げ(角落とし、最終1000番以降での磨き、油入れ)は穴を開けてから、20本全部が揃って一気に穴あけをやって一気にやる。穴あけで割れるし、今回穴あけに工夫が必要な材もあるから。
なのでこの段階では20本サイズ揃えと表面の中(粗よりは細かい)仕上げまでやっていく。

22時、かなり削る必要があった神代欅が終了。1本目。同時並行でレジン補修の必要な材の加工も行っている。23時過ぎ、サティーネとパープルハート終了。昨日までで切り出しは終わってた。3本目。
0時直前、ハワイアンコア終了。もともと幅がぴったり2㎝の材だから長さ切って鑢掛けだけだった。4本終了。寝る。

0614 (水)
朝目が冴えて少し作業。レジン埋めをしてたオーストラリアンジャラ終了。5本終了。
夕食後20時に同じくレジン補強のコーカスウッド終了。6本目。21時、早朝に割りだけしてあった花梨終了。7本目。
シャワー浴びてきて22時過ぎ。あっという間に木部20本揃っちゃいそうなので、ここで少し時間をかけて候補を絞る。
銘木ミックスは26、27作目以来なのでそれらの材料リストと、全銘木原料のリストに目を通し、候補をリストアップ。

ブラジリアンローズウッド、リグナムバイタ、黄金樟、パリサンダー、老紅木、青朴、オリーブウッド、メープルのどれか、黒檀のどれか、ウォルナットのどれか。
榧か樟か何か色の薄いもの、これでもう18種。

23時、迷ってるばっかで進まないのですぐできそうなレースウッド始める。途中で寝る。今作は少し余分に仕上げちゃって、最後に並べて選定でもいいかもしれない。

0615 (木)
また目が覚めちゃって朝4時に40分ほど作業。老紅木が気になって先にやっちゃう。取っておいた扱いやすい形の材を下す。あっという間に割り完了。すぐ終わるだろう、
朝のうち、バイト前に老紅木終了。8本目。レースウッドは途中で置いておいて、色味で入れたいリグナムバイタに取り掛かる。
所用で続きは夕食後開始。割りは鋸刃が新品なのもあってすぐ終わるが整形鑢に時間が掛かって、23時過ぎにリグナムバイタ終了。9本目。
次は青黒檀。割りから。途中で寝る。
0616 (金)
夕方歯医者通院前と後に少し作業。青黒檀の割りが終了。夕食後シャワー浴びてから遅くに作業再開、青黒檀鑢掛け整形続き。
夕食にお刺身でビールをお母さんと飲んだので今夜は飲酒モードに入っちゃった。飲みながら鑢掛け。少し割りで細くなり過ぎた。けどクラックの一切ない(安い青黒檀なので今まで使ってた部分は割れまくってる)、真黒みたいな質感。良い。

23時半、青黒檀終了。10本。思ってたより細くなったが無問題。その代わり試しに軽く油入れしてみたら思い切り真黒。穴位置で何とでもなる。
次はだいぶ酔ってるけど迷って紫檀。薄板しかないので除外していたが、大分前、恐らくA4のどれかに使ったのが杢も色もかなり美しくて、けど薄板なので諦めていたのを今回2枚合わせで使ってみる。
この後の候補として、端材と未使用材でと言っても端材の方が良いやつ残ってるのだけど、それをそのまま縫い付けるか、レジンで接着するか、試して見よう。

木部20本荒仕上完了、その一。

0617 (土)
昼前から作業。紫檀のレジン硬化を待っている間に青朴に着手。14時半、柔らかいのですぐ終了。11本目。
17時、紫檀終了。12本。レジン接着が良い感じなので、次は使いたかったけど薄くて断念していたリオグランデパリサンダー。日があるうちに硬化させられるか。

レジンで埋めて硬化を待っている間に次を進める。サペリマホガニー、21時過ぎ終了。柔らかいからすぐ終了。13本目。次は硬い黒檀行こう。
週末なので途中頭にバリカン掛けるの兼シャワー浴びに抜けた以外は1時まで作業。黒檀の割り、鑢整形が途中まで終了。
この材はクラフト始めた初期に手に入れて少しづつ使ってきたものだけど、最初は割るのも鑢整形も要領が掴めなくて数日掛りだった。大分慣れた。

進行中のパリサンダーと黒檀を加えるともう15本。残り5本。候補はブラジリアンローズウッド、黄金樟、オリーブウッド、メープルのどれか、ウォルナットのどれか(クラロ、ブラック、ニューギニア)、
何か色の薄いもの(山桑、櫟、屋久杉)。これで6種だけど、まだ思いつきそう。黒柿、チンチャン。レースウッド。
0618 (日)
朝から作業開始。黒檀が時間が掛かる。厚みが少し超えてるので全体を削っていく。昼飯で抜けたのとパリサンダーのレジン埋めを並行してやりながら16時まで掛って終了。14本目。
次は使用済みではない原料のチンチャンを割る。赤い色味が欲しいから。チンチャンの割に少し手古摺る。鑢掛けは良く入るので、鋸刃が前の黒檀で大分鈍らになってたのかもしれん。

22時半、チンチャン終了。15本目。色味から次も初卸し材の山桑を行く。0時過ぎ、割り終了。鑢整形途中だが寝る。

0619 (月)
朝目が覚めてすぐ作業開始。7時半、朝食前に山桑終了16本目。
次はニューギニアウォルナット。薄い端材が残ってて、同じくレジン接着で行く。まず端材の表面を均してから切り出し、レジン接着。そうするとかなり厚みがオーバーするのでその後の鑢整形に時間が掛かるだろう。

用事が多くて遅めに作業再開。23時過ぎまで掛ってニューギニアウォルナットのレジン埋め前の鑢整形が終了。レジンを注入して明日の朝から太陽の光で硬化させよう。
0620 (火)今日も朝からバイトの休憩時間など暇を見て作業。レジン硬化は日のあるうちにしなきゃいけない。
16時パリサンダー終了。17本目。レジン硬化と鑢でかなり厚さ削らなきゃで4日掛ってる。レジン埋めありの木部の作業時間目安。

次は黄金樟。22時過ぎまでやって割りまだ終わらず。同時にニューギニアウォルナットのレジン埋め+整形もほぼ終了まで進めた。
明日は大阪行きなのでシャワー浴びて寝る。
0621 (水)
6時に目が覚めて、朝飯食うまで小一時間ほど作業。大阪通勤。

帰宅時新しいスマホの国際郵便を受け取り。設定に夕食後も時間を取られてほとんど作業出来ず。

木部20本荒仕上完了、その二。

0622 (木)
朝少し作業。昼休憩に確認したらニューギニアウォルナットの最後のレジン穴埋めが固まっていたので鑢掛けして終了。18本目。
バイト後整骨院に行く前の20分ほど作業して、黄金樟終了。19本目。
最後の1本はオリーブウッドで行くつもりだったが、この色味はもう十分、黒が欲しいのでハカランダか何かの真黒。ハカランダもチンチャンで色味足りているので真黒にしようかな。

大事に使ってきたアフリカンブラックウッド端材の最後の1枚を割ってしまおう。厚みが少し無駄になるけど、嵌めてみて行けそうならこれだけ分厚いままで行って見よう。
21時半、アフリカンブラックウッド終了。これで20本揃った。

木部は次は穴あけだけどそれは昼間にするとして、穴位置の計算だけしておいてレース切り出しを始める。明日はまた通院なので途中で切り上げて寝る。
さて、EUヌメといつもの本ヌメサドルとどちらを使うか迷っている。正直、どちらでも良いのだがEUヌメは今回安かったから買っただけのお初なので、品質がどうなのか早く確認しておいた方が良い。
EUヌメに決定。また見切り品が出た時に買ってもいいかどうかを見極める。

22時半、レース切り終了。10デシ1枚全部切ったら1発で16メートルになった。やはり最初の喰い付きはブツ切れて何回かやり直したけど、刃が入ったら一気に切れた。革の腰は強い。レースに良い革かもしれない。

レース必要量試算
レース必要量試算

0623 (金)
昼から通院、それまで朝から作業。木部の穴あけを進める。まず穴間隔算出。

木部穴間隔試算
木部穴間隔試算

計算の結果、11ミリ(強)に決定。俺はコンマ以下までの精度では製作していない(できない)ので、穴サイズが3.5ミリということは実際は数ミリズレている。

穴位置ポンチでマークしていたら神代欅の危惧していたところがやっぱり割れた。レジン埋めするか迷っていたけど、神代欅はその割れが大事な表情なんだから埋める気はしないな。
もう一度最初から切り出しして再挑戦する。一旦穴あけ中止。

夕食後作業再開。2時間ほど経過の22時半に割り終了。欠けを警戒してかなり大きめに割ったので、整形に時間が掛かる。週末なので以降は酒を飲みながら続けるが、途中で寝る。

0626 (月)
例によって週末飲酒で作業せず。今日は通院日。帰宅後夕食前から少しづつを作業進める。
神代欅の整形終了。木部穴あけに入る。今回もギリギリで薄い位置に穴あけしている木部も数本。レース縫いまでの段階で割れるのも出てきそうだ。
23時過ぎまでやって途中で寝る。今週日中は忙しい。

0627 (火)
昼間も休憩時間に作業。やはり割れが酷いのが数種類でたので、最低限のレジン補強をする。それ以外は穴あけ終了。最終仕上げに入る。

23時過ぎ、8本まで最終仕上げ完了。恐らく明日には木部は終わる。残り作業は金属穴あけと仕上げ、革部穴あけと仕上げ。

0628 (水)
朝から少しづつ作業進める。昼休みの10分ほどで金属部分の穴あけ終了。音がうるさいので昼間に終わらせようと思っていたが、BC6=青銅=ガンメタルは思ったより柔らかい。掘削簡単。
穴拡げは後にして、夕は眼科通院。今月最後まで病院通いばかり。

今朝急に1階中央のエアコンが故障。急と言っても15年以上使っているので定命ではある。エアコンなしでは生活できないので、夕食後23時まで掛かって検討、発注、工事業者手配まで行う。
殆ど作業出来ず。

0629 (木)
今日も日中暇を見て作業。しかしバイト後は歯医者通いとエアコン取付業者の選定に時間が掛かり短時間だけ作業。
金属部分BC6の穴拡げは終わった。やはり柔らかかった。けど最終整形はリュータを使うので日中にすることにする。
木部最終仕上げ続き。今夜も終わらず明日継続。

0630 (金)
日中ちょこちょこ作業。バイト後家の中でお母さんの介護認定面接を受けたあと、お母さんの泌尿器科通院。帰って夕食。作業再開。
木部の最終仕上げがすべて終わり、21時に金属部分の最終仕上げも終了。今回BC6の質感がすごく良いのでほとんど削らなかった(整形しなかった)。元々バリ無しで角も尖っていなかった。
残すは革の穴あけと仕上げ。シャワー浴びてくる。

革部穴間隔
革部穴間隔

0703 (月)
土日は例によって作業せず。やはり体調イマイチだがバイトの合間に少しづつ作業を進める。シャワー浴びてから続き。

23時、革の最終仕上げまで終了。縫い始める。かと思ったけど、レースの床面が荒れが強い。最初に全面にトコノール入れておこう。

革部穴あけ完了。
革部を握ってみている様子。
この状態で触れる最後。やはり厚みが好感触。

0704 (火)
早朝から合間をみて縫い進めるが、EUヌメのレースが少し太めに仕上がっているようで、いつもの革の穴のサイズだとかなり通り難くて手古摺る。
0時までやって往路終わらず。

EUヌメの品質は、途中で切れたりするほど悪くはないけど、本ヌメサドルよりは結構下。床面の粗が本ヌメには無いレベル。けど伸びたりもしないので、
22作で使って懲りたスクラップレザーよりは大分マシ。明日継ぎが必要なので、そこでの加工の結果がどうか。寝よう。

表表紙往路終了。端がぴったり揃ってる。このタイプ用の計算式はもう完璧。
表表紙往路終了。端がぴったり揃ってる。このタイプ用の計算式はもう完璧。
表表紙終了
表表紙終了

0705 (水)
朝から少しづつ作業。夕食前に表表紙終了。大分レースが通りにくいので、裏表紙を始める前に気休めかもだけど全穴にレースギリを通す。

表表紙終了時レース残
表表紙終了時レース残

それに全長4.5mで縫い始めるのはやり過ぎた。レースが痛み過ぎ。少なくともEUヌメは2m程度が限界と決めよう。
裏表紙途中で今日は終了。

裏表紙往路終了
裏表紙往路終了

0706 (木)
バイト後は整骨院通院とパン仕込み、夕飯喰う以外は作業。けど気が乗ってない感じで、0時までやって復路の3分の1程まで進んだ。
いずれにせよ明日には終わるだろう。

31作から始めた、接着剤を使わない「通し継ぎ」(俺が命名)。
31作から始めた、接着剤を使わない「通し継ぎ」(俺が命名)。
もう少し寄る。ダマにはなるが悪くない。使ってて今のところ伸びたりはしない。
もう少し寄る。ダマにはなるが悪くない。使ってて今のところ伸びたりはしない。
裏表紙縫い終わり直前

0707 (金)
夜22時にレース縫い終了。組み立てに5分。完成。レース使用量の計算をする。

裏表紙終了時(=全作業終了時)レース残
裏表紙終了時(=全作業終了時)レース残

1㎝あたり約11㎝。今までの平均の1.26倍。縫い初めに通りにくい、手古摺ると書いたけど、あれEUヌメは関係ない。圧倒的な革の厚さのせいだった。
それがレース使用量にも表れているし、原価には計上しないがレース針が折れまくった。

完成直後
完成直後
銘木並び順
銘木並び順
完成直後(裏)
完成直後(裏)

暫くメイン使いして見て、この厚さのものを次も作るか考えよう。

上から写真。31作と革厚比較。
31作と革厚比較

最後に書いとくと、知らん人が俺のレザクラエントリ見たら手垢に塗れたもん作って何が完成だと思うとおもうけど、それが良い。
作ってるとき、俺の手(垢)で革と木と金属の表情が変わっていくのを愉しむのが俺のレザークラフトなんだから、出来上がったこの瞬間がピークなんだよね。
他人の為に作るのだったらプロじゃなくても作り手の痕跡を付けないように、レース針が当たった跡とかも極力無いように作るのだろうけど、俺は目的が違うのでまったく気にしない。仕方がない。

表表紙熱角度

重さはこのタイプでは最重だと思う。お薬手帳としては15作目には負ける。あっちは無酸素銅使いまくりだから当然。15作目が一番長く本番お薬手帳として使ってたので、今作も良く持ち歩くことになりそうだ。

しかし数作ぶりに原価掛かったな。良い革いっぱい使って木もよりどりで良いところ使ったらそりゃこうなる。今回も面白かった。
毎度思うけどプロが作ったら最大でも原価3割。生鮮食品でそうだからノンフードだともう少し原価率高いかな。4割とみて約5万円の商品価値。そりゃプロが作ればそれぐらいには最低でもなるだろう。でも俺は数十万でも売らんよ(来ない)。それなら自分で触って楽しんでたほうが価値がある。

斜め上から
斜め上から(別角度)

完成を寿いで寝ながら触っていたら、重さから15作目の連想だろう、柿渋でレースを染めようと思いついた。冷蔵庫に余ってるし、レースの補強、強靭化にもなるし。製作日数には入れないけど、当分数日塗っては天日干しの繰り返し。

柿渋を入れる前
柿渋を入れる前
柿渋入れて1日
柿渋入れて1日
柿渋入れて3日(完成)
柿渋入れて3日(完成)

偶々に過ぎんけど、七夕の夜に完成したから作品サブ名「七夕」。安直。

1日触ってみて柿渋入れてみて、俺の傑作に決定。けど、だからこそ、ハーマンハーネス裏表は無暗にしないと決めた。

完成後(別角度)

よって次作は同じ結構(裏表ハーマンハーネス)のLLミニメモ帳(いつものやつ)と、今作作成中に計画しててすでに一部部材を発注してすでに手元にあるガラスエポキシかベークライト⁺ハワイアンコアエポキシ補強版のお薬手帳、
どっちもハーマンハーネス、をほぼ同時進行に決定。あ~、忙しい。
なんで同時進行かというと、ハワイアンエポキシ補強版を一本LLミニに入れたい(そのために試行錯誤したい)から。

背革幅比較。上から6㎝(26作)、8㎝(今作)、10㎝(前作)。
背革幅比較。上から6㎝(26作)、8㎝(今作)、10㎝(前作)。

後日追伸(日付を記録するまでもない。直近。)

革漉きをしっかりやったから良く曲がる。けど反省点は完全にスベスベにしてから張り合わせしなかったので、漉きに使った彫刻刀の削り跡が皴になってる。これは馴染んだら消える可能性もあるが、次に厚いもの同士で張り合わせるときはかなり平滑にしてからにしよう。

背革縦ライン、31作の反省から、穴間隔1㎝だったのを7ミリに戻したけど、印象が重い。皮が厚い分8か9、あるいは1㎝のままで良かったかも。また厚いやつやるときの参考。

裏表紙1番の本黒檀がたまたま元の材が傾げてたのでそのまま斜めで仕上げたけど、お陰で良く沿った。
スムースに曲がる。今後は1番は当たる部分は少し斜めに仕上げよう。

重量が15作目に負けていると言ったけど、あっちはクリップボード込みの重さだから、実際はこっちが勝ってる。
けど、あの無酸素銅のクリップボードの質感に敬意を表して今後も負けとする。

材料費概算(銘木)(スプレッドシート画像)(計¥8,202.9)
材料費概算(銘木)
材料費概算(その他)(スプレッドシート画像)(計¥11,382.79)
材料費概算(その他)

原材料費総額 ¥19,585.71
作業日数 26日
重量
本体 1445.0g
クリップボード 189.0g 総重量 1634.0g

完成後(別角度)

0715 (土)
火曜日(11日)に大阪通勤で持って行った。一日持って歩いてたら、鞄を掛けていた反対側の右わき腹を痛めた。4日経った今も痛む。
今の俺には重すぎるようだ。腹筋鍛えよう。