≒ (34作目)ハーマン<ハーネス>+ガラスエポキシ+レジン強化ハワイアンコアM6Wお薬手帳20230901

原料ハワイアンコア原体。欠けているのが前作((33作目)「七夕小」ハーマン<ハーネス>+BC6+銘木20種LLミニメモ帳20230806)で使った部分。
原料ハワイアンコア原体。欠けているのが前作((33作目)「七夕小」ハーマン<ハーネス>+BC6+銘木20種LLミニメモ帳20230806)で使った部分。

趣味のレザークラフト

0810 (木) 前作のブログエントリ上げるのにバイト後23時まで掛った。今週は月曜から多忙でレザークラフトには手を付けなかった。
祝日の明日から今作開始として作業始める。今日はハワイアンコア原体の写真だけ取って置こう。

レジン加工三種の神器。秤、シリコンモールド、原料の薄板。
レジン加工三種の神器。秤、シリコンモールド、原料の薄板。

0811 (金) 祝日。朝9時前から作業開始。今作はいつもと違い革の前に木部に手を付ける。レジン強化の結果がどうなるかまだ見通せてないから。
色々迷ったが、前作で試した通りレジンでハワイアンコアをサンドイッチのように挟むことにする。虎斑がレジンを通すときれいに見えるから。
直接木が触れる=油入れなどができる良さも捨てがたくて迷ってたが、今作はレジンで覆うことにする。

目分量でサンドイッチの片面当たりレジン7.5gで行くことに決定。先ずは3本硬化までやってみる=シリコン型が3個しかないから。
まずは片面分7.5gを計量して、お湯のポットの蓋の上に置いて、再沸騰ボタンを押して温度を上げる。泡が出るかどうか確認。

ハーマン切り出し。端っこの掛けている部分を他の端っこの余分を切り落とした部分で埋める。
ハーマン切り出し。端っこの掛けている部分を余分を切り落とした部分で埋める。

1本目、問題なさそうなので木を乗っける。押し過ぎてズレた。まぁいいや、というよりどうしよ言うも無いのでこのまま行く。もう片面7.5gを足してポット加熱。
ここからは1時間ほどポット(の蓋で)加熱しながら安置して見る。たぶん木に含まれた気泡が上がってくるはず。残り2本も木を切り出してセットする。
今作のハワイアンコアは薄板なので木部切り出しはすべて一瞬で終わる。

待ちの間に革部の作業を進める。安いバッファロー革で行こうかとも思ったが、残り端材でほぼぴったりのがあるので表面はハーマンハーネスで行く。
革のサイズと型紙は32作目と全く同じなのでそのまま流用する。

型紙サイズ試算
型紙サイズ試算

ハーマンハーネスの切り出しまですぐ終わる。バインダー金具が払底してたのでいつものところに注文。月曜到着のとのこと。お盆なのに仕事してるのか。
並行して11時過ぎにレジン入れていた3本に日照を当て始めて硬化開始。昼12時直前に確認したらまだ緩い。そして盛大に泡発生。予想していたが少し残念。
今晩最後にレジン注入したやつを数本、一晩放置して見よう。気泡の多い木材を中に入れて、安置だけで泡を抜くのは無理かもな。真空圧力機使わないとダメなんじゃないか
昼飯挟んでハーマンハーネスの革漉き開始。並行してレジン整形も進める。

22時、革漉き進めながら表表紙分10本全部1次硬化終了。ポットの蓋上加熱、1時間安置したやつよりやけくそでレジン注入即日照硬化したやつの方が気泡が少ない。なんだこりゃ。
もう気泡抜きは諦める。入ったら入ったでそれも模様と割り切ることにする。明日欠けてる部分の追加レジン硬化をやったら一旦全部表面整形して100均のマニキュアトップコートを塗って仕上げてみる。
この後シャワー浴びて革漉き進めながら飲酒開始。飲み過ぎないように。

0815 (火) 土日月とバイト以外は例によって死亡。サボってた家事(パン仕込み、茄子の煮びたし。四葉胡瓜の炒めナムル)やって夕食後少しだけ作業。革漉きだけ進める。

しこしこ裏漉き。
しこしこ裏漉き。

0816 (水) 夕方から作業開始して夕食後少しして革漉き終了。ハーマンを3.9ミリまで漉いた。内張りの本ヌメサドルは漉かずでも3ミリちょっとなのでこれでOK。
ハーマンハーネス2枚重ねは今回しないけど、薄く仕上げたいわけじゃない。この後寝る直前に接着剤を入れて一晩寝押し圧着する。

シャワー浴びてきて寝るまでの時間木部弄ろう。表面整形して2000番で最終均し、マニキュアトップコートを塗ってUV-LEDライトで固める。
表1番からゆっくりやろう。

先週末泥酔しながらまた思いついた。ここのところお薬手帳はM6W規格で行ってるけど、同じ配置、設計の仕方でM5Wも行けるんじゃないか。
正直前々作の「七夕」、最高に俺の好みで傑作なんだけど、愛用(14年日常使用)の鞄に入れると鞄の蓋が閉まらないんだよね。
金具を合わせてみた限りでは縦は12.5㎝がちょうどいい。M6Wが15㎝でLLミニが10㎝で平仄も合う。
見開きはいつものM6Wと同じ42㎝。お薬手帳の入れ物なのだから同じで当然。
よし、次作A4バインダーのつもりだったけど変更してこれにしよう。BC6金属棒とクリップボード板を発注しなきゃ。
しかし俺何個お薬手帳入れ作るんだ。

圧着後。表側。欠けてた端っこも補修済み。
圧着後。表側。欠けてた端っこも補修済み。
圧着後。裏側。
圧着後。裏側。

0818 (金) 昨日今日と、革の圧着と片面分の木部の荒仕上げ。レジンを削るだけなんで木部の作業はすいすい進む。
荒仕上が終わったらトップコートを掛ける。よく考えたら次の手順で穴あけと角落としをやったらもう一度トップコート必要だよな、と気付いてやめようかと考えた。
けど穴位置や穴の大きさが位置によって違うので、レジン表面が曇ってて間違えやすいのは良くない。
トップコート塗ってライト掛けるだけだから、二度手間でも大した手間の量じゃないから良いや。全部やろうと決めた。
そもそもいつもの手順、銘木を割り出して表面を長々鑢掛けするより大分早いんだから。

先ずレジンを6g。UV-LEDライト(100均で購入。330円。)で硬化。
先ずレジンを6g。UV-LEDライト(100均で購入。330円。)で硬化。

0819 (土) 昨夜は飲酒したけれどもほどほどに抑えていたつもりが、朝は身体が怠くて使い物にならん。昼飯食ってから作業再開。
15時過ぎに片面分木部10本のトップコートまでの荒仕上終了。
ここまでの反省点で、木の薄板の水平がガタガタ。それでも別に良い。揃える必要は無いのだけど、今後のためにももう片面は工夫して見る。
完全に水平は無理なので、レジンサンドの7.5gのうち、先ず6gだけ入れて硬化して、のこる1.5gを足して木部設置、残りの7.5gを入れる手順でやってみる。
なお、日照でなくてもUV-LEDライトだけで充分硬化することが判明しているので、ちゃっちゃと硬化させて各手順を進めて行く。

硬化したらレジン1.5g追加。
硬化したらレジン1.5g追加。

18時過ぎ、もう日が陰るようになってきた。最後の全体仕上げはべとつきを完全になくすために日照当てる必要があるから、ここで今日の木部のレジン入れは終了。
7本目まで終わった。今日やってみた手順がドンピシャで嵌って、綺麗に木部の水平が出ているし、副産物として綺麗にレジンが固まっているので殆どのが表面均す必要が無い。このまま使える。良い知見が溜まった。
今日の残りは革部の整形に当てよう。圧着してそのままだった。木部の縦がちゃんと入るかもそれで最終確認する必要がある。

木部の薄板を載せて残りの7.5gを注入。ライトか日照で最終硬化。
木部の薄板を載せて残りの7.5gを注入。ライトか日照で最終硬化。

22時、革部の整形終了。シャワー浴びてくる。戻ったら先に整形まで終わらせてある片面木部10本の縦長さ確認。長すぎるのは削ってトップコート。
昨日触ってて決めたけど、今回レジンが表面なのだから角落とし不要。最後に穴あけしたらそこだけトップコート掛ければいいことにする。

裏表紙分木部10本の硬化完了。
裏表紙分木部10本の硬化完了。

0823 (水) 日に強飲酒で月火も使い物にならず、3日ロス。
漸く夕食挟んで作業再開。先の片面木部の長さ調整が終了。残りの10本に取り掛かる。
もう夜で暗いので今まではやめていたが、今使っているレジンはUV-LEDライトでかなり硬化が進むので、残りの未だ手を付けていない3本のレジン入れを行けそうなところまで作業を進めて、仕上げの硬化は明日の日照ですることにする。

革部の整形、トコノール入れ、油入れ、金具取付け終了の図。
革部の整形、トコノール入れ、油入れ、金具取付け終了の図。
裏表紙分木部10本も硬化終了で、革と並べてみる。上に置いてあるのは使わなかったハワイアンコア原体(裏表紙片面分)。
裏表紙分木部10本も硬化終了で、革と並べてみる。上に置いてあるのは使わなかったハワイアンコア原体(裏表紙片面分)。

0825 (金) 昨日と今日で木部荒仕上完了。これでレース縫い前に残るのはすべての穴あけと仕上げ、レース切り出しのみ。
23時なのでレース切り出ししながら飲酒スタート。今作はレースは本ヌメサドルで行く。

レース必要量試算
ガラスエポキシ。穴あけ、角落とし完了の図。
ガラスエポキシ。穴あけ、角落とし完了の図。

0826 (土) 遅めに起きて朝食後作業開始。昼にレース切り出し終了。やはり本ヌメサドルは扱いやすい。しっかりしてるから。無駄にブレないのでEUヌメのように太くならない。
ここ数作、EUヌメをテスト的に使ってきたけど、今の在庫が無くなったらレースは本ヌメサドル一択に決めよう。

革部に穴位置マークだけはした。32作と構造が全く同じなので穴位置も同じ。型紙使いまわしができるからマーキングはすぐ終わる。
革部はマーキングまでにして木部、実際はレジン部の穴あけを先にやる。

木部穴間隔試算

勘違いで表表紙の端(金属側)の3本だけ、何も考えずに穴間隔1㎝で穴を開けちゃった。本来は試算して決めるのに。
試算して見たら穴間隔は12ミリが正解だった。しかしまあ、3本程度なら縫う時に調整できるから良しとする。

夕食とシャワー挟んで23時半まで作業、木部の穴あけ、穴拡げ、最終仕上げのトップコートまで終了。今日は寝る。残すは革部穴あけ、最終仕上げと金属部、実際はガラスエポキシ部の穴あけと仕上げ。数時間で終わる。

全ての穴あけ完了の図。
全ての穴あけ完了の図。

次作はM5Wお薬手帳で決めてて、その次は後回しにしてたオリーブウッド+ハーマンA4と考えていたのだけど、M5Wは裏表継無ハーマンハーネスだから、それを取ってしまうとどう計算しても手持ちの30㎝幅原料の残りではA4は取れない。
よってハーマンハーネスじゃなくてダブルショルダーでA4を取ることにする。なぜかというと、そもそも俺はハーマンハーネスと同じくらいダブルショルダーが好き。
価格差なりに確かにハーマンハーネスの方が高品質なのだけど、ダブルショルダーなりの表情が好き。そしてどうもこの円安進行で軒並み値上がりでもダブルショルダーはあまり値上がりしていないようだ。
なので今のうち(値上がりしないうち)に半裁ではなくて丸を買ってしまおうと思う。2万ちょっとだからハーマンハーネスに比べれば格安。そしてA4極厚バインダーはありえないと言っていたが、変節してせっかくなので裏表ダブルショルダーの極厚A4バインダーを行く。
そして次々作として、そのダブルショルダーバージョンで極厚M6Wお薬手帳を作る。なぜなら先月酔った勢いでそれに使うための金属部を購入してしまっているから。
ハーマン極厚シリーズの金属部はBC6だけど、「PBC2(CAC502C) – リン青銅鋳物2種板」を泥酔した時に見つけたみたいで買っちゃってるのだよね。それを使いたい。

しかし我ながらただの趣味なのに、創作意欲が途切れないのが不思議。誰に評価されるわけでもないのに、早く次に行きたくてたまらん。

表表紙往路レース縫い終了の図。
表表紙往路レース縫い終了の図。

0829 (火) 日曜は飲酒、月曜は通院と二日酔いで作業せず。今日は久しぶりにJavaでプログラムって程じゃない、スクリプトを組んで作業。しかしまだSeleniumって健在なのな。
まぁ、実際はスクレイピングというよりブラウザ自動化だから人間がやってるのと全く変わらんから廃れないのだろう。検知できんもの。

Selenium走らせながら、22時に作業開始。日月と今日で2.5日作業日から除外。エポキシ部の穴あけだけやって今日は寝る。

表表紙袋も終了の図。
表表紙袋も終了の図。

0830 (水) 昨夜は一時間ちょっとでエポキシの穴あけ、穴拡げ、穴磨き角落とし、まで全部終わった。やっぱり金属じゃないと簡単だわ。
今朝はお母さんをデイサービスに送り出して、バイト前30分ほど作業。革部穴あけ開始。穴位置はギリを打ってあったので10分でドリル穴あけは終了。
バイト後家事やってから作業再開、30分ほどで夕食前に革部穴拡げ、仕上げ磨きまで終了。夕食後レース縫い開始。

23時半、途中シャワーで抜けただけでレース縫い継続。表表紙往路終了。続きは明日。
穴間隔3本間違えたって書いてたけど、予定通り調整できた。合計で6ミリ、正確には重なってるから4ミリの誤差なんて、斜めに木を並べて縫うのだから、張り方で吸収できた。

裏表紙袋終盤。もうすぐ完成の図。
裏表紙袋終盤。もうすぐ完成の図。

0831 (木) バイト後整骨院通院と家事やって17時ごろ作業開始。夕食挟んで22時過ぎに表表紙終了。
裏表紙開始前にシャワーを浴びる。
裏表紙往路途中で就寝。

表表紙終了時レース残

0901 (金) 昼からお母さんの通院付き添い。昼まで2時間ほど作業して裏表紙往路ほぼ終了。
通院帰りに恒例、三宮のびっくりドンキーで夕食。お母さんが解り易い味が好みになっていて、喜んでかなり食べる。
帰って19時頃作業再開。

切れちゃった部分。赤丸。
切れちゃった部分。赤丸。

22時半、縫い終わり、完成。となる直前で最後の一目で通し継ぎの部分が切れた。クソ。
通し継ぎでダマになっているので、このままでも恐らく解けない。直すのはまた後日にする。
一旦ここで完成ということで締める。終了。

縫い終わり。表側。
縫い終わり。表側。
裏表紙終了時(=全作業終了時)レース残

今回ギリ2週間かからなかった。この規格では恐らく最速。革に厚みがないのと、木部の切り出し、鑢掛けが殆ど時間が掛からない。
それと本ヌメサドルレースが細くて通り易いのに強靭で切れにくいから中断が無かった。最後の最後に切れたけど。

縫い終わり。内側。
縫い終わり。内側。

それともう一点。出来上がりはあまり期待してなかったけど良い仕上がりの見た目になった。
レジン越しのハワイアンコア虎斑が美しい。
重さも軽いので、暫くこれをお薬手帳入れとしてメイン遣いしようと思う。

完成図。表表紙側。
完成図。表表紙側。
完成図。裏表紙側。
完成図。裏表紙側。
完成図。上から。今回厚みは普通。
完成図。上から。今回厚みは普通。

原材料費総額 ¥16,584.05
作業日数 13.5日
重量 本体 818.0g
クリップボード 189.0g 総重量 1007.0g

材料費概算(スプレッドシート画像)(計¥16,584.05)
材料費概算

後日追伸(日付を記録するまでもない。直近。思いついたら追記。)
計算して見たら、思ってたより原価掛かってた。ハワイアンコアとエポキシが良い値段してる。

内側に照明を置いてみた。エポキシの透かしですごく綺麗。
内側に照明を置いてみた。エポキシの透かしですごく綺麗。