≒ 御節記録(正) 2023年末
1215 (金) 昨年は記録を残すほどのものは作らなかったし、他家へはもう没交渉とし、何も贈ったり貰ったりは全くしなかったので記録もしていなかった。
今年も簡素に済ますつもりだが、少し工夫する意欲もあるので、記録に残していくことにする。
このシートを今日から起表し、記録を取っていくことにする。今日は暇にしているお母さんを付き添いにして中央市民病院に俺の定期受診に行き、帰りにハーバーランドのお馴染みびっくりドンキーで夕焼けが落ちていく中でハンバーグを喰う。
前に連れて行ったらハンバーグも夕景色も喜んでいたので、我が家の忘年会として連れて行った。喜んで20回くらい同じことを言っていた(「神戸は山と海が一遍に見れるこういう景色が良いわね。家の近所でこんなのが観れるなんて。」言うまでもないが近所ではない。)。
その後ハーバーランドの業務スーパーで昆布と干ししいたけを買って、家の近所まで帰って来てトーホーでの買い物のついでに年末用の蓮根を買った。
それと、日曜に注文していた特大の金華塩サバが午前中に届いている。これらをもって年末準備の開始とする。
1222 (金) 今日までで筍水煮と銀杏水煮缶を買った。常温保存食材は揃ったので、後は最年末ギリギリに生鮮を買っていく。
ただし、生鮮だけど日持ちのする数の子とハマグリはどこか早めの時点で値が上がる前に買っておこう。
逆に餅は常温保存品だけど、つきたての柔らかいやつを毎年置いているコープのやつ(もっちりこもち)をホントのギリギリに買いに行く。
日曜に届いていた金華鯖を捌く。アラは汁物か大根煮などで使うので大事にバラしておき冷凍庫へ。
押し寿司とキズシがお勧めと販売サイトにもあったので、骨なしの上身はカマ周りを外してタッパーに合わせてみて、入らない長さだけ尻尾を切り落とした。
すぐに柿酢と米酢をミックスで入れて浸す。全部が埋まるほど酢を入れるのは勿体ないので明日裏表を入れ替えて漬け続ける。
我が家は締め具合はキツ目が好きだし、かなりの身の厚さなのでどうしたって中心まで酢が入ることは無いと思う。
もう一方の骨付き片身は凍ったままだと三枚には下せないので、冷蔵庫で解凍。けどカマ周りと尾の身は上身より大きめに落とした。
骨付き切り身は焼いたら旨いに決まっているので、キズシに回す分は上身より少なめにしたかったんだよね。
晩飯に切り落としたカマ周りと尾の身を焼いて食った。めちゃくちゃ美味かった。一匹6000円もしたということでバイアス掛かっているのかもしれんが、今まで食った塩鯖で一番旨い。
この感じだと骨付きの片身は全部焼いて食った方が良いかも知れん。ま、焼きしめ鯖も美味いので、焼いて食うことを前提に酢締めにしても良いか。
1226 (火) 日曜に数の子は買った。最後までパントリーかコープで迷ったが、昔からの来歴でコープにした。
改めて、今年は数の子をどこで買うか迷って1週間のあいだ暇に見て回ったが、どこもあまり価格が変わらない。
安いロシア産は端から除外なので、カナダ産かアメリカ産どちらでも良いと探していたが、業務スーパーがちょっと安いかなというくらいで、
どこも価格は横並びだった。相場価格で値決めするから仕方ないのかもな。
15時にバイトが終わってお買い物。今夜は冷凍のエビフライと刺身用帆立に衣をつけてフライにするのでタルタルソースを買ってくる。
去年まではタルタルソースは自作していたのだけど(白菜漬けを使う。美味い。)、今年は止めてる。ちょっと体重がオーバー気味なので、賞味期限?内に自作のタルタルソースを食べ切ろうとするのはよろしくないんだよね。
スーパー見回りで用のない三杉屋を通ったら、先週木曜にローストチキンに焼いて食った丸鶏が売れ残りで半額になっている。100g当たり98円の半額+税。
正直、最年末でそろそろ食うものは決まってきている。今日丸鶏を買うのは今後の予定が結構狂う。けれど、先週美味しい思いをさせて貰った鶏が売れ残っているのを見捨てるのは忍びない。
3匹残っているうち一番重いやつを買った。2kg越え2045円が半額で1022円、税込みで1104円。大事に食べよう。
毎年我が家はハマグリでお雑煮なのだけど、今年はハマグリが相場高らしくて中々買いやすい価格のものが見当たらない。レシピ調べてたら「丸鶏のポトフ」というのがあったので、今年はそれに餅入れて雑煮とするかな。
丸鶏ポトフ|キユーピー3分クッキング|日本テレビ
素材のうま味だけ!コトコト煮るひな丸鶏のポトフ | レシピサイトNadia
キズシは漬け始めて今日で4日目。うちはいつも漬け過ぎなくらい付けるのが好みだから。明日引き上げよう。
残っている骨付き半身はどうしようか。結局焼いて食うにしても骨を外して酢につけておくかな。そうすれば船場汁用のアラが増えるし。
1228 (木) お雑煮代わりのつもりなら少し早いかとも思ったけど、この後の段取りを考えて今日ポトフを仕込んだ。
バイト後整骨院通院から帰った17時過ぎに作業スタート。まず鶏だけを腹に生姜と大蒜を詰めて茹でる。
待っている間にパンを仕込んで小一時間オーブンで40℃発酵。焼きたてをポトフと一緒に食う計画。
驚いたのは茹で始めて1時間くらい、大根と人参を加えて煮てしばらくしたころに鍋から小さな音がした。
蓋をあけて見てみると沈んてた鶏が浮き上がってる。恐らく完全に熱が通った印だろう。
丸鶏をそのまま煮るなんてことをしたことがないので驚いた。
夕食で食べた。ごく薄い塩味でもっと塩を足すかと迷ったが、ここが最終出来上がりではないので止めておいた。
お母さんはこれが美味しいとたくさん食べていた。
よく考えたらただの鶏の水炊きなので、明日は野菜を足しながらポン酢で食べてみようと思う。
スープを濁らせないようにだけ気をつけよう。
1229 (金) 今日でバイトは年内終了。バイト後お母さんとスーパーを偵察。
少しづつ買い足してほぼもう買い物は終わっている。残るは煮しめに使う慈姑と金時人参、厚揚げと蒟蒻。それと雑煮の餅と注連飾り。
注連縄と餅は31日にコープで調達するのがここ数年の習わし。コープこうべは県内では歳末には全販売者の中で一番餅を売っているらしい。
メーカー調達ではなく自社工場製造で、年末だけはギリギリまで作り置きはせず出来立てを店舗に並べる、というのが売りのようだ。実際柔らかくて美味しい。それをギリギリに買いに行く。売り切れていたらどうしよう。
今年は毎年買っている蒲鉾は買わないことにした。結構いい値段するのだけど、そもそも俺もお母さんも大好きという感じではないので今年は見送ることにした。
慈姑は今年は相場は高めのようだ。考えた結果、中くらいから下のサイズ=比較的安いやつを買って、皮を剥かずに下揚げしてから煮しめに入れることにした。
小さいのを皮剥いたらなくなっちゃうし、そもそも俺は食えるものを捨てるのは嫌。揚げ慈姑は旨いし。
以上のようなことを考えながら偵察していたら、パルヤマトで本マグロのアラが大量に並んでいて、全部半額シールが貼られている。予定では無かったが迷わず2パック買った。
ここは去年位からこういうバカげたマグロの売り方をする。血合いが全く入っていない、すべて刺身で食えるようなところをアラで出してくれる。
筋を抜けば食えるって本マグロの端材処理では良く言うけど、こういう養殖近海ものだと別れ身の筋なんてそのまま食えるんだよね。実際入れ歯のお母さんも問題なく食ってるし。
400g以上あって合計で約500円。計算してみたら100g当たり¥99.13(税込¥107.0)。半分は漬けに回して半分は今日の晩飯で食った。200g以上をそのまま(粉)ワサビ醤油で食った。お母さんの方が多く食った。
それと炒めた大根葉の菜飯と昨日からの丸鶏ポトフが今日の夕食。ポトフには先日作った大玉白菜一度漬けをトッピングで少し入れて味変した。美味かった。
寝る前にバリカンと風呂、仕事(バイト)納めなので少しお酒を飲んで早く寝て明日の仕込みに備える。夕食前に黒豆の水戻しも仕掛けておいた。明日炊く。
1230 (土) 10時過ぎまでなぜか歯が痛くてベッドでグズグズ。痛み止めを飲んで朝食と作業開始。
10:45頃に数の子の塩抜き開始。朝食後黒豆の加熱開始で11:15に弱火に移行、ここから3時間。
後は待つだけ。加熱中は離れられないので台所にパソコンを持ち込んで各種作業をする。
でもその前に白菜一度漬けの引き上げ。
鰹節削りに思ってたより時間がかかる。パソコンで事務作業をする暇なし。刃が悪いのかな。
出汁とりも始める。まずは水に昆布を浸す。
数の子と煮しめで1.5リットルほど使うと多めに仮定して水を用意、昆布は多めに17.8g入れた。表では煮しめのほうに計上する。
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夕方黒豆も数の子も完成して、煮しめの出汁は数の子に使う分と一緒にとって確保済み。どんこも水戻しOK。今日の作業は終了。
昨日までは大晦日に餅と注連飾りはコープで買うと思っていたが、1日位は早くて良いか、それほど急に餅が硬くなったりしないだろうと夕飯前に買い物に行くことにした。
注連飾りはどれを買うか決めさせるのでお母さんも連れて行った。2階で慈姑と金時人参を物色したがイマイチ。パントリーで調達することにした。
今年は買う予定のない鰤やエビカニを見物して1階へ。注連飾りをかごに入れたあと餅売り場に行って驚いた。コープ名物のつきたての餅、ふっくらこもちが置いていない。
客の問い合わせが多いのか説明のポップが掲示してあった。生産体制の見直しにより終売だそうだ。帰って調べてみたらコープこうべでは100年ほど前から年末はつきたて餅を売るのが習わしだったそうだ。残念。
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置いてあったカチカチの代替品には食指が動かないのでこれもパントリーで買う。
パントリーで慈姑、金時人参を買って、厚揚げと蒟蒻もと売り場に行ったら厚揚げが400円もする。そうだ、ここは日配品はモノが良すぎるんだった。国産大豆100%だって。そんなの要らん。
けど歳末で激混みのスーパー2軒目でもうかなりうんざり気味。さらに一軒、安い厚揚げだけ買いにダイエーに行くのはもう良いかと諦めて店を一周して元に戻って厚揚げと蒟蒻をかごへ入れた。
餅を見に行くとPB商品がある。800g1200円とさほど高くない。個包装で再来年が賞味期限だし、これで良しとする。
買い物が終わって家に帰り、夕食準備。ポトフは作って2日目、朝昼晩食べているので大分減ってしまった。三箇日の雑煮のつゆはこれで行くつもりだったけど足りない。
味を見ながら慎重に水を足す。最終的に1リットル足して20分ほど炊いてから味見すると、全く問題なく美味しい。まだ丸鶏の背骨部分などが残っているので、そこから出汁が出ているようだ。
ポトフに白菜一度漬けを刻んで入れて、小鉢に出来たばかりの数の子と黒豆を少々、しめ鯖の骨付きの方の小さいブロックを大根妻だけ添えて御造りにして、栄養を考えて白菜のコッチョリも並べて晩飯。
しめ鯖がお母さんは大好物なので喜んで沢山食っていた。俺も特大金華鯖のしめ鯖の腹身の脂の乗りは初めての経験だった。美味かった。
明日はもう片身1枚を使って明日と元旦用の押し寿司を仕込むのと、今日で材料が全部そろった煮しめを作る。このあと原価計算だけやって早めに少し酒入れて寝る。
1231 (日) 年内最終の可燃ごみ回収の日なので目覚ましで8時過ぎに起きた。朝飯を食べてまだ作業を始めるのは早いかと自室に戻る。
午前中は雑用をこなして昼から煮しめと押し寿司作りを始めることとする。
13時過ぎに昼飯を食って煮しめの仕込み開始。14時過ぎまで40分ほど下拵えにかかって、煮込み開始。
様々なレシピを参考の上、下茹では蒟蒻だけ、水さらしも牛蒡と里芋をちょっとだけして、銀杏と出汁取りに使った昆布、揚げた慈姑以外は全部一緒に煮始めた。
手順はレシピを参考にしたが、材料の量はレシピは一切無視。売ってる容量と違ったら、余った分を持ち越しても使う当てがないし、俺は無駄に食材を古くするのが嫌いだから、買ってきたものは全部入れた。
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なので出汁が足りなかった。どんこの戻し汁を入れても材料が全然浸されないので少しづつ水を足していった。結果1リットル水を追加したけどこれが失敗だった。
沸けば水分は上がってくるし、材料も柔らかくなって沈む。30分経って充分煮込みが済んでもまだつゆが多すぎて、味見をすると薄すぎる。
観念して、落し蓋を外して強火で水分を飛ばすことにする。15分ほどグラグラ沸き立たせた。かなり水分が減ったので味見するとちょうどいい味。これで冷まして味を吸わせれば完成。
最後の加熱がどう影響するか。少なくとも次にやるときは沸かしてみて浸かり具合を確認してから水を足すことにする。
夕飯はもう御節を食べた。大晦日から食べても特に問題ないようだったから。
黒豆、数の子は上手く行ったが、煮しめが味が薄すぎる。明日修正しよう。
押し寿司は久しぶりであまり上手くいかなかった。仕事で作ってたのはもう30年前だ。下手になり過ぎた。
でも上手く行かなかったのは形だけなので、炊き立て合わせたての酢飯と金華鯖キズシは食う分には美味しい。
お母さんも俺と同じだけ食べて、二人で酢飯1合分、2本の押し寿司を喰っちゃった。明日分で2本残っている。
夕食後洗い物をしたらお母さんと注連飾りを飾って来た。終わったらすぐ自室へ上がる。
俺は歳末のテレビ番組は見ても分からないから見る習慣がない。風呂入って早めに酒飲んで寝よう。
0101 (月) 煮しめは出汁と調味料を昨日の半分程度それぞれ足して、煮直して修正。
冷まして試食してみたらそれなりに美味しい。けどもう来年からは煮しめは止めて素直に作り慣れている筑前煮を作ることにする。
煮しめは難しすぎるし、そのためレシピを外れて遊ぶこともほとんどできないから楽しくない。
この後は雑煮を喰って残りの三箇日は酒飲んで過ごす。御節づくりは以上。
2023年末の原料費総額: ¥17,993.4
24年1月1日(月)‡01時00分00秒 ‡ ただの自分向けメモ