≒ (28作目)ホーウィン+ニューギニアウォールナット+カーボン・アルミM6Wお薬手帳20230316

背表紙近影
背表紙近影

趣味のレザークラフト

0217(金)
前作終わって数日たつが、確定申告準備が進まない/終わらない。
つい他のことやるか、眠気に負けて夕寝。今日はもうなにもできないと諦めて構想開始。
今作もルーズリーフミニで行くつもりで金属(真鍮棒と無酸素銅棒)も発注しちゃったけど、過去作で残っているカーボンファイバー棒とアルミでいつものお薬手帳が出来るんじゃないかと朝に気付いた。
(本当の理由は、26作で作ったクリップボードが厚みがあり過ぎて上手く使えない。
いつもは3ミリ厚でちょうどいい感じなのだけど、26作だけバインダー金具の内径が15ミリだったから衝撃かかると外れちゃう。
よって26作分は新たに1.5ミリ厚で作り直して余ったクリップボードを使いたい。なので今作はバインダー金具内径は26作より太い20ミリで行く。)
夜にホーウィンも一緒に計ってみたら、ほぼ全部在りモノで行ける(ホーウィンだけ少し端が足りない。裏張りで工夫する)ことが判明。準備始める。実際の開始は確定申告後。

型紙サイズ試算・銘木本数試算
型紙サイズ試算・銘木本数試算

0223(木・祝)
確定申告が終わった。後は幾つか書類を印刷して、税金(607,200!)用意して税務署に行って納めたら終わり。
今はもう23時だから作業はしないけど、確定申告の気晴らしに少し作業に手を出してたので(型紙作りと革表紙の表革切り出しは終わった)、
今日を作業開始日とする。明日からまた少しづつやっていこう。
0224(金)
夕食後0時過ぎまで作業。レース準備完了。キリの良いところまでちょっと多めにやった。次作も黒レース使う予定なので

レース必要量試算
レース必要量試算
切り出して張り合わせただけの革部分
切り出して張り合わせただけの革部分

0225(土)
内張りのハーマンツーリングの切り出し。それはすぐ終わるがまた曲がる部分の漉きで数時間。寝る前に終わり、接着。
一晩寝押し。お休み。
0226(日)
残りの張り合わせを終わらせて圧着。
木部の割りに入る。今回銘木は1種類なのでまず割って、一気に磨いて、一気に穴開けて(ここで割れたら再度割る)、一気に仕上げ磨きをする。
先ずは割りを続ける。
0227(月)
バイト後急いで本籍地行って役所で戸籍謄本取得。税申告で使う。顛末はツイートしたので#戸籍謄本。
遅めの夕食後事務処理多数で、作業は少しだけ。木部の割りと磨きを少し。圧着終わったので革部分のへり処理とトコノール処理、油入れ。
これで革部分は穴あけを残すのみ。期待通りホーウィンとハーマンツーリングのきれいなツートンカラー出てる。
7作目で綺麗だったのでそれを再現したいと思っていたのが今回できそうな感じ。
0228(火)
今日も税申告関連で作業開始遅め。割りと表面均しを続ける。
0301(水)
朝から通院と通院付き添いで病院に往復。少しだけ作業進めた。

同じく切り出して張り合わせただけの革部分
内側
同じく切り出して張り合わせただけの革部分
内側
まず塊から板を切り出す。
まず塊から板を切り出す。

0302(木)
ようやく書類が揃って時間も取れて、税務署へ納税と添付書類提出に行く。現金持って少し緊張した。
夕食後作業開始したが、ようやくニューギニアウォールナットがかなり手強いことに気付いてきた。
硬くも重くも無いんだけど(気乾比重 : 0.31~0.61)、「少し」割り難くて「少し」削り難いので、結果結構な時間が掛かる。
今日も少しだけ割りが進んだ。気休めだけど安いので(500円しない)鋸刃新品注文したのだけど届かない。
0304(土)
昨日も今日も割りと切り口の磨きをシコシコ。まだ終わらない。
割ってて計画変更。過去作と揃えるつもり(2㎝)だったけど、木部の幅は約2.6㎝とする。
単に木材の幅。2㎝を切り出すつもりだったけど、面を二つに割るだけにする。切る回数が一回減るというのもあるし、1㎝幅の細い端材が残っても使いようがないのがある。
その為、今作は木部の穴の位置を慎重に計画しなきゃならん。また、表と裏で木部設置部分の幅が違うので、表と裏で穴の間隔を違える予定。
木部が割り終わったら革に宛がって検討する。それで間隔が決まったら、ある程度表面が仕上がった段階で最終仕上げの前に穴を開けてしまおう。

その板を二つに割る。
今作はそれをほぼそのまま木部にしている。
その板を二つに割る。
今作はそれをほぼそのまま木部にしている。

0305(日)
ようやく最初の段階の割りと切り口の磨き終了。後は二つに割って仕上げるだけだけど、曲者は順番と方向を忘れないこと。
今のところはペンで印をつけているが、仕上げ磨きに入ると忘れないうちにシールに書いて張っておかないと。
0306(月)
通院日。合間に作業を続ける。
実際に革部分に宛がって長さの調節。いつもと手順が違うけど、割る前にこの作業をやってしまう。だいぶ効率が良い。
終わって半割り。割ったら忘れずに順番と表表紙裏表紙の別を書いたシールを貼っていく。途中で本日終了。明日の早い段階で終わるだろう。そしたら仕上げの前に穴あけと穴拡げやっちゃおう。
0308(火)
昨日と今日で割と切り口処理が全部終了。夕食後穴間隔をどうするか検討していたが決まらない。例によってえいやで決めちゃうことにした。
表表紙は 穴と穴の間隔を 8.0ミリ
木自体の幅は微妙にブレがあるが、穴間隔で揃える。
裏表紙をどうするかが決められない。今回設置幅が表(15㎝)と裏(15.5cm)で5ミリだけ違う。それくらいなら同じでも行けるのだけど、
デザイン的に差をつけたい。仕方がない。まず表表紙をレース縫いまで完成させてから裏表紙を決めよう。暫く裏表紙は放置。革の穴あけだけは同時にやる。木の穴間隔関係ないから。
まず表表紙木部穴あけと全仕上げをやる。その後金属準備と穴あけ、革の穴あけと仕上げ、そして表表紙レース縫い完成まで行こう。

(間違っている)木部穴位置の算数による算出
(間違っている)木部穴位置の算数による算出

1㎝足りてないので、7本目以降は穴間隔を15ミリ(というより端から5ミリ)で行く。これもえいやで決めた。見た目が急に変わるがそれもデザインとする。

全部開けて見て並べてみたら逆に1㎝ほどオーバー。やり過ぎた。まぁ、レース縫いなのでオーバーしている分は締め方でごまかせる。逆に足りないと隙間が空くのでこれで良しとする。
結果、穴間隔のちょうど良さそうな数値が判明したので、予定変更で裏表紙も穴あけちゃおう。適正値は8ミリから15ミリの間。11ミリくらいでまず4本ほどやって、実測値から残りを決めよう。
今日はもう寝る。明日は病院付き添い。作業開始は夜。

仕上げ前の革と木部を嵌めてみた。
仕上げ前の革と木部を嵌めてみた。

0309(木)
朝起きたら、三平方の定理で対角線を求めたら正確な穴位置を決められるんじゃないかと気が付いた。

木部穴位置の三平方の定理による算出
木部穴位置の三平方の定理による算出

計算の結果、裏表紙の木部穴間隔は12ミリに決めた。夜一気にやろう。
夕食後、0時まで作業。ドリルが終わってすべての穴拡げまで終了。今回は1本も裂けなかった。ニューギニアウォルナットの材質からして大丈夫とは思っていたけど、
一番大きい4.5ミリを開けるときは慎重にやった。明日は穴の磨きと全体の最終磨き。縫う前の準備はそれで木部は完了。あとは革穴あけと金属部の準備だけ。
そろそろ残り作業のカウントダウンが始まる。

木部の磨きと穴あけ、油入れが終わった状態。
木部の磨きと穴あけ、油入れが終わった状態。

0310(金)0311(土)
金曜バイト後全部夕食後までかかって穴拡げが全部終わって、次は最終磨きと油入れ。金曜その後と今日の夕食後まで掛って漸く20本全部終了。
同じ作業を一気にやるのでトータルでは早いけど、作業単位では長くかかるように感じる。次は金属とカーボンやっつけよう。開始が21時半だから明日までかかりそうだな。

こういう風に表表紙と裏表紙で同じ一枚の板を割ったものを同じ個所に置いている。
なんちゃってブックマッチ?
こういう風に表表紙と裏表紙で同じ一枚の板を割ったものを同じ個所に置いている。
なんちゃってブックマッチ?

0312(日)
昼過ぎから夕食後21時過ぎまでで金属部磨きまで完了。残すは革の穴あけと最終磨き。
表表紙は設置幅15㎝開始位置と終端0.5㎝なので、14㎝を10等分=1.4㎝が穴間隔。
裏表紙は設置幅15.5㎝開始位置と終端0.5㎝なので、14.5㎝を10等分=1.45㎝が穴間隔。

穴間隔

0時革穴あけ終了金具取付用の穴も準備出来て、少し圧着が弱いところを接着剤入れて一晩圧着する。
明日最後にもう一回トコノール入れて磨いたらレース縫い開始。後2日くらいかな。

革と金属部の穴あけと仕上げ磨きが終わった状態。
革と金属部の穴あけと仕上げ磨きが終わった状態。

0313(月)
朝バイト開始前にトコノール入れと最終磨きが終わり、表表紙から縫い始める。
バイト後ポテトサラダと白菜一度漬けの仕込み作業をやったらまたすぐ作業再開。いつもレース縫いはモチベーション上がる。
表の最初の1辺(縦辺)が終わって、最初の木を嵌めたら、革が縫われて縒れているのに気付く。今回背革部分の中央が薄いから引っ張られている。
今回木部の準備も革の穴あけも全部終わっているので、裏も同時並行で縫い始めることにする。

0時過ぎ。ようやく裏表紙の往路まで行った。縫い始めがイマイチ質の悪いレースが当たったのか切れてばっかりで進まなかった。
途中から順調に進んだので明日には目処が立つだろう。後は縫うだけだから、手戻りが無ければ明日終わってもおかしくない。

レース縫いの裏表紙往路が終わった状態。
レース縫いの裏表紙往路が終わった状態。

0314(火)
朝、バイト前に作業を始めたが、ぶつ切れで接着のため作業すぐ止まる。バイト後まで作業できない。
ここまで色々試行錯誤してきたが、今後は使う革は固定して行こう。今回も切れやすいのは端材の黒の流用分で、一番最近買ったサドルレザーのマット黒は切れない。
基本サドルレザー以上しかもう使わない。結局高くつく。

0時過ぎ、ほぼ1時前までやって往路表裏ともに終了。裏表同時に進めるのは初めてで、慣れてないのでやりにくい。さらにブチ切れて接着待ちが多くて思うようには進まなかった。
もうリサイクルの革でレースは切り出ししない。けど端材の使い道に良いんだよなぁ。もう寝る。明日には終わるかな。

表裏ともに往路終了。
表裏ともに往路終了。

0315(水)
バイト後0時までちょっと所用と夕食以外作業したが終わらず。意図しないブツ切れは一回だけだったが、なぜか針が折れまくった。
前に使ってた差し込み式の太い「特製レース針」ではなくて、今は薄い挟む方式のレース針だから、数作品で使うとすぐ折れる。
それが今作で重なってる。なので明日はバイト後針を買いに行く。なので明日終わらすのも無理かもね。もう寝る。 

完成時表表紙(ピンぼけ)
完成時表表紙(ピンぼけ)

0316(木)
予定通り買い物と夕食前に白菜一度漬けの引き上げ。白菜漬けは今シーズン最後かな。
夕食後作業開始。難しいとこは終わってる。

0時前にレース縫い終了。作業全終了。今回はクリップボードは出来てるので以上で終わり。
レースが70㎝余ったので総使用レース長は895㎝。1cm当たり9.2㎝で、平均8.83cmより大分多い。
リサイクルの革のせいで何回かブツ切れて無駄にしたのもあるけど、染めたレースは伸びにくいように感じた。
じゃないとブツ切れだけではここまで平均に比べて多くならない。
原価計算などは後日。寝る。

完成時裏表紙
完成時裏表紙
トータルでで使ったレース長
トータルでで使ったレース長
見開き外側
見開き外側
見開き内側
クリップボードとサイズの参考にM6市販リフィルを添えて
見開き内側
クリップボードとサイズの参考にM6市販リフィルを添えて

0317(金)
今作の振り返り。木部の縫い付け幅の算出が対角線で良いことに気が付いたのは収穫。気付くのが遅い。
ただし当然誤差もあって、後から算出=全数計算通りやった裏表紙は(許容範囲だが)少し長さが足りていない。
一方途中まで穴を開けてしまってから計算方法に気が付いた表表紙は少し足りてないはずがぴったり。
何が違うのか。しかし事前にわかっていた、革レース縫いだから多少の誤差は吸収できるというのは確かなので、5ミリほど長めに設定するようにしよう。今作は以上とする。
あ、樹種を1種で仕上げたらこんなに安くなるもんかとも思った。革も残り物だけどそれはいつものこと。普通の半分以下でできた。
革は去年後半からかなり値が上がってるので、今材料揃えたらこの原価では無理だろう。

背革斜め上から
今回厚みはそれほどではない。期待通りのツートンカラーにはなってる。
背革斜め上から
今回厚みはそれほどではない。期待通りのツートンカラーにはなってる。
材料費概算(スプレッドシート画像)(計\5,782.40)
材料費概算

原材料費総額 ¥5,782.40
作業日数 22日
重量
本体 791.0g
クリップボード 189.0g 総重量 980.0g