≒ (17作目)黒檀+縞アルミ板+ダブルショルダー・A4ルーズリーフ20210725

背表紙、斜め上から。
書類を入れて使っているのであまり中は写せない。
背表紙、斜め上から。
書類を入れて使っているのであまり中は写せない。

趣味のレザークラフト

(20230225追記:これがA4ルーズリーフ初製作)
2021年6月24日
我慢できず、注文しそうなので、気を紛らすために構想を進める。せっかくのハカランダだから一番でかいA4やってみよう。なのでルーズリーフ。ハカランダ+真鍮?ジュラルミン?金具縦が全種類30㎝だけど、梃子も考えたら少なくとも31㎝は必要だろう。
ハーネスのA4一枚あるけど最大幅30.5くらいだな。ぎりぎり入るか継がなきゃいけないか。0627参照 駄目だった。
横幅
用紙で考えるとバイブルの標準幅は9.5㎝。A4は21㎝。
バイブルは試作を重ねて見開き30㎝で落ち着いたが、A4はリーフサイズの差からすると
(21-9.5)*2+30=53cm になってしまう。しかし過去作は「お薬手帳」だからクリップボードの幅に合わせてた。
クリップボードの幅は11cmで作ってたので、それを考えると、標準リーフだけを使うとしたら、見開きで50㎝かな。型サンプルが必要だ。方針変更0629参照
以上の点から金属板のサイズは一旦 
縦31㎝(金具次第) 横20cm(背革幅10㎝でOK?)↓後に変更0625
A4 の紙が綴じれる大きさ。今後は俺の人生で重要な紙は全部ここ。
やはり、持ち運びも有るうるから軽さも必要かな。
とすればジュラ、面白さで縞アルミも有りか。
縞アルミのほうが面白い。一旦それで完成させて、気に入らなきゃ後で変えられる。背革はハーマンハーネス、表紙端はダブルショルダーか。裏表同じ。
背革の綴じは革レース、表紙端はステンレース? 柿渋での変化はどうなるんだろう。さすがに錆びるかな。早速今から試しておこう。

表表紙
表表紙

2021年6月27日
ルーズリーフのリフィル買ってきたが、ハーマンオーク20/30では高さが2㎝ほど足りない。ハーマンオーク36/46は10,037円もするし、例によって欠品中。
どうしてもなら、安く上げるならベルト(幅が無いので結局縦に継ぐことになるし、それでも7,276円)で、半裁だと60,000超える。
選択肢はない。縦に継ごう。細かいのならいっぱいある。
そうなると問題は表紙端のダブルショルダー。こっちは手持ちは無いので買うつもりだったが、20/30だと漉代込で2,354円で、36/46だと漉代込で6,106円で倍以上する。
ただし、こちらは端に使うだけなので、設計次第ではベルトの5㎝幅があれば十分の可能性がある。その場合は漉代込で4,171円(ただし恐らく残りは他にはほとんど使い道が無い。後のこと考えると漉いて薄いのがイマイチだけど、36/46買って大きい部分残した方が良いかも。
暫くいらんのでセールを期待しながら他の方法も検討しよう。木を加工してみてからでも良い。

裏表紙
裏表紙

2021年6月29日
昨日は通院でほとんど何もできず、バイト再開と雑事でしばらくは順調に製作には取り掛かれそうにない。リフィルで荒く横幅を検討。バインダー金具の端からリフィルの端までで25.5㎝ある。これが2倍で51㎝。
それに背革の部分(A)と表紙端の余りの部分(B)。51+A+B*2=見開きの幅。

そして、設計方針変更。表紙の端は「アルミと木を重ねて薄革で覆って縫い合わせる」だったが、15作目と同じく、「アルミと木を重ねて、硬くて厚い革の表紙端を縫い付ける」にする。
覆うのだともこもこ、ぼこぼこするし、覆う革の端は薄いから、ちゃんと磨き処理ができないのでばさばさになるだろう。

以上のことから、
背革)
参考になるのは(12作目)ローズウッドミニ6穴お薬手帳の9.5㎝。背部分の木板含めてきっちり金具を回り込んで表紙につながっている。ただし金具はミニ6。
今回も金具は金属部と当たりたくないのとして、ギリギリで10.5㎝。ファイル全体の綴じ開きは革部分で完結したい=革と金属の接合部分はがっちり固めたい(15作目の反省。レース切れすぎ)ので、12㎝位あってもいい。
表紙端)
リフィル幅が23㎝に表紙端余りがギリギリ1.5㎝とすると、木部分は恐らく21㎝程度しか取れないので、金属部分も21㎝で、23 + 1.5 – 21 = 3.5cm。
結論)
3.52+12= 19cm。つまり、ダブルショルダー36/46を一枚買えば、裏張りも含めてすべて1枚革で行ける。 あるいはどうせハーマンオーク36/46が手に入らないなら、ハーマンオークの手持ち端材のパッチワークで革部分全て賄うのもあり。 この計算だと見開き19+212= 61cmになる。

参考「キングジム クリアファイル シンプリーズ A4 40ポケット」高さ 307mm ×幅 231mm × 背幅/奥行き 22mm → 見開き231*2+22=48.4cm
まぁ、金具の太さと革の厚さ考えると妥当か。

背表紙、表側。
背表紙、表側。

2021年6月30日
完全に勘違いしてた。ハカランダは0.5cmじゃなくて0.5㎜だった!突板なんだから当たり前だ。5320円無駄にした。返品も出来ないし、使い道も思いつかん。破けそうなので梱包を元に戻しておいてある。

頭来たのですぐに黒檀注文したった。高い。8030円。今回ハカランダの分も合わせると銘木で¥13,760費やしてることになる!
この材では214は無理で、精々22㎝×3。表表紙1枚に裏1枚張るか。結果計算が変わる。 表紙端) 23 + 1.5 – 22 = 2.5cm。 結論) 2.52+12= 17cm。表紙端はやはり3.5㎝位は欲しいし、背革幅も必要なので、前回と変わらんかもだけど。
金属板サイズ(暫定) 31.5㎝22cm いや、方眼紙切って合わせてみたが、高さは32㎝で確定。リフィルの上下が5㎜程度余る感じ。リフィルにタグ付けしたりする場合は横だろう。 金属板サイズ(暫定) 32㎝22cm

ダブルショルダー36/461枚= 5886で行くか、1ヵ所だけ継前提でハーマンオーク20/302+ちょっと足す= ¥7,509.2、で行くか。ハーマンオークの革質をとるか、ダブルショルダーの継無を取るか。
または2~3カ月程待って、継無ハーマンオーク奮発するか。その場合10,037円。

2021年7月6日
前作が昨日で終わったので、朝から暇を見て黒檀を切る。今回はガイド穴は開けずに慎重に一ヵ所切ってみたら上手く行けてるので、全部これで行こう。日数は掛かりそう。
表紙と直行ではなくて微妙に傾げた横線にしたいので角度に悩むけど、切ってしまったら修正は効かないのでいきなり重要作業になっちゃった。その意味でも時間かけよう。
ただし、木の幅と全体の高さはほぼ確定している。各部の仕上げ具合を詰めるガイドとして使うために、また、イメージを膨らませるためにももう金属板発注しちゃおう。ただし、縞板はやっぱりごちゃ付き過ぎなのでジュラルミンで行こう。(21:00 やっぱり片面は縞板にした。)

確定サイズ
全体高さ:32㎝
背革幅:12cm(まだ変更可) 表紙金属幅:21cm(木を切っちゃってるので確定。) 表紙端:3.5cm(まだ変更可) 
結果の全幅:12 + 21 × 2 + 3.5 × 2 = 61㎝
よって、金属板のサイズは 32㎝ × 21㎝ で確定。

2021年7月8日
一昨日昨日で銘木カットは終了。やすり掛けと磨きをボチボチ。「(18作目?)本黒檀+アフリカンブラックウッド+アルミ・バイブルお薬手帳202108」の黒檀削りと並行。よって本作のここまでの製作期間は2.5日(今日入れて3.5)とする。
ハーマンオーク36/46を待つつもりだったが、明日金属板が届く(中二日!!)という知らせを見て気が変わった。それと端材セールでハーマンオーク(ツーリング)レザーがバカ安なので裏に使いたくなった。裏表ダブルショルダーやハーネスは、ほんとはくどいよな。16作目でやってるけど。
取りあえず今日カートに入れて確認しておいて、明日金属板の実物みて、問題なかったら発注しちゃおう。恐らく届くのは来週になるけどね。確認するのは金属板の厚み。特に縞板。木と金属の厚みに、ダブルショルダー+ハーマンツーリングが負けたら弱くなっちゃうから。

背表紙、裏から。
背表紙、裏から。

2021年7月9日
金属板が9時に届いて、すぐに革を注文した。板は思った通り良い。縞板も縞が良いバランスなので裏表紙の表側に縞を持ってくことにする。木の幅はぴったりなので、今日は木の磨きから始める。
磨きながら金属板に宛ててみてレイアウトを考える。

2021年7月10日
木磨きいったん終了。穴あけが終わったら最終整形してまた磨く。が、磨きすぎてプラスチック風になるのは嫌なので、全体磨きはここでほぼ終了。オイル入れを重ねていく。
今日から穴あけ開始。まずは方眼紙でガイドを造る。
ガイドが出来て早速目打ち、終わって穴あけ開始。1辺の総穴数 45穴
試しに両方やってみたけど、縞板の方は木と変わらない。一撃で開く。ジュラはそれよりは掛かるけど、銅や真鍮より削りやすいので開けやすい。何よりドリル刃が痛まない。新品に換えなくていい。

2021年7月11日
穴あけは大分進んだ。進捗はシートに記録してある。21時以降は穴あけをやめてレース処理。今日の昼で柿渋入れは終了。今日床面のトコノールも終わったので、後は日焼けさせながら毎日オイル入れしていく。明日も穴あけ継続。革はまだ届いてないので何もできない。今日は銘木買い過ぎた。

2021年7月12日
本日は通院日。穴あけ少しとレースオイル入れ、木部の穴あけ位置取り。よく考えたらレースのオイル入れは組んでからで良いんだった。もうしない。後は日当てて色付け。

2021年7月14日
昨日は革が届いて、穴あけは少しにして早速型紙作って切り出して、接着して一晩寝押し。で、設計ミスなので本日やり直し。革はそのまま流用できるし、A4ルーズリーフは今回初めてだから試行錯誤は仕方がない。
なので今日も革部分張り合わせまで急いでやっちゃう。何故なら早いとこ柿渋塗りに入りたいから。組む前に何日か塗りたい。ま、張り合わせは全ての部分が今日中に終わるので予定通りの進行で行けてる。なお、予想外で表紙旗は板では足りないのが精々1センチなので、スリムに行くなら表紙端2㎝あればOK。ボリュームなさすぎは寂しいので2.5にする。3では飛び出し過ぎ。これもA4LLプロトタイプ策定に必要な算出。全幅確定。

各種試算
各種試算

2021年7月15日
革部分、穴あけ以外の整形と接着終了。1回目のトコノールと磨きも。明日まで一晩馴染ませてから、コバは#1000位で磨いてもう一度トコノールやる。ジュラ板はルータでの穴あけ終了。レース通してみて、金属部分は最終穴径を3.2にすることにする。今日の残りはシコシコドリルで3.2。ルータ穴あけは後は柔い物ばっか。縞板さえ一瞬で開く、いわんや黒檀をや。

2021年7月16日
ついさっきハーマンオークハーネス復活。1週間待てば良かったのか。まぁ良いやもう次回作固まってきてるし、今回の出来上がりで調整する部分もあるし。今回の結果、全幅が56㎝で良ければ次回作は36/56使えるし。

2021年7月18日
金属板の穴あけ完了。途中完全手付けずの日があったので期間長かった。
残る作業は金属部分穴広げと木部穴あけ、革の穴あけ、磨きやオイル入れ等の部材の仕上げ。それらが終わったら残すはレース縫い。もう日数見えてきてるな。

穴あけ進捗
穴あけ進捗

2021年7月25日
23日金曜に穴あけオイル入れは全て終了。昨日今日の二日で組み上げた。一応完成、後は手直し。
製作期間20.5日。ま、21日か。初規格だけどルータが大活躍で大分早く上がったと思う。
次回作に向けて、使用してみてからこの規格の見開きサイズを確定しよう。

縦幅は今回の32cmでぴったりだった。バイブル6穴の縦18.5㎝と同じく、確定規格とする。

横幅は今回59㎝で仕上げたが如何せんでかい。けど例の「A4紙が入る袋付きリーフ=23.5㎝」には綴じた時+1㎝でちょうど良い感じ。
検討点は、A「59㎝は持て余すほどでかい」B「革の手に入りやすい最大幅は56㎝」C「普通のリーフは29.7㎝ × 21㎝」。
Cからすると、紙のリーフだけなら59 – (23.5 – 21) * 2 = 54cmで行ける。

どうしても革幅確保が難しく、Bの56㎝以下で設計するしかないなら、使用リーフ限定+金具太さを極力細くすれば行けそうだ。次回作ほぼ決。

最終総重量 3090.0g 製作期間 約21日

材料費概算(スプレッドシート画像)(計\23909.0)
材料費概算